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紙の本
「親日文学論」や「親日派」とは違う一面を見せる本
2021/09/04 23:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
林鍾国というと「親日人名辞典」で有名な民族問題研究所の源流みたいな人だが、この本を読むと違う一面を見せてくる。存在自体は知っていたのだから、もっと早く読んでいたらよかったと思う。三国時代や高麗も出てくるが、主に朝鮮時代の風俗や制度などが次々と出て来る。著者にとっては不本意だろうが、「親日文学論」で植民地時代の文学者の名前を覚えたのを連想した。
平凡社が平凡社東洋文庫で色々な朝鮮の本を出しているので、その縁で出たのだろうか?ただし、この邦訳本が出た昭和62年当時、引用されている「梅泉野録」の邦訳は出ていないし、平凡社東洋文庫では「朝鮮奥地紀行」で邦訳が出たイザベラ・バードの本(講談社学術文庫版の「朝鮮紀行」で知られている本)は戦前の超訳本「三十年前の朝鮮」しかなかったと思う。一応、簡単な割り注は付いているが、引用されている書名をはじめ、登場する王や主に朝鮮時代の制度などを分かるような読者は、韓国語が出来て韓国史の知識がある人ぐらいだったのでは?再版される時には歴代王朝の系図や朝鮮時代の制度の説明はつけた方がいい。
奴婢を書いた個所で没落した主人達が「新時代の資本家」になれなかったという個所がある。「新時代」とは大韓民国になってからでは時代が開き過ぎてあり得ないし、かといって旧韓末ではまだ早いから、植民地時代のはずだ。「親日派」で酷評しているような「日帝に癒着して侵略戦争と皇民化運動に協力した人々」になるが、どういう事なのだろうか?
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