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紙の本
自費出版における一大変革を活写した一冊
2007/02/23 23:00
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いえぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
近年、自分で出版費用の全額・あるいは一部分を負担し、書籍を市場に流通させるシステムが隆盛を誇っています。「ハリーポッター」や「エラゴン」など、海外での自費出版からベストセラーになったケースに足並みを揃えるように、ここ日本でも自費出版からのヒット作が、多数登場しています。一方で、出版契約に関するトラブルの情報も聞かれることが多くなってきましたが、それも、多くの人が自費・共同出版を選択するようになったからだと言えます。
本書は、自費出版が、どのようにして現在のような近代的なシステムに支えられるようになったかを知るには、格好の一冊です。出版や印刷技術の進展はめまぐるしいものがあり、自分が出版する際には、最新版とも言えるものに、手持ちのノウハウ本を変える必要が出てくるものですが、この本の歴史的意義は、刊行から時を経た今だからこそ光るものがあります。原稿をただ本にまとめるだけだった自費出版を、著者が納得できるサービスへと変身させ、更には、原稿の審査や書店流通といった仕組みを完成させることで、著者と読者という二つの顧客層に、強烈にアピールすることに成功した自費出版業界の頑張りは、感動的ですらありました。出版に興味が無くても十分に楽しめる、一流のドキュメント本だったと思います(文体はしっかりとしながらも軽く、読み手を疲れさせません)。
実際に出版を考える際には(新出氏も、新しい本を刊行しています)、前述したように、最新版のノウハウ本数冊を手に取るべきでしょうが、本書には、時代の熱気があります。自費出版の過去と現在をつなぐ一冊として、出版関係者には一読をオススメしたいところです。
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