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高校生の頃なんかは、説話というのをテーマに研究したいなと思っていたんですが、大学生になってみたら、それをテーマにしている人がものすごく膨大な人数であるということがわかって挫折しました。研究なんて、人のやってないことやってなんぼなんだ。
文学として成立しているマビノギオンとかからではなくて、説話を収集したような作品だった気がします。だいぶ見ていないのでうろ覚え……ティル・ナ・ノグのオシアンの物語は、私の中の大事なテーマになっています。浦島太郎の物語との比較を扱ったりしましたが、ケルトの異界/楽園は「楽園」という言葉でいまの私たちが思い描く世界とあまりにも異なっていて興味深い。海上異界のイメージの源泉はギルガメシュ叙事詩にあるなんていうけれど、ティル・ナ・ノグの「笑いもなく、悲しみもない」平坦で空疎な異界イメージは少し逸脱しているように思う。……それともこれって、キリスト教の影響があるせいなのかな……?
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7/25 読了。
アイルランドのイメージっていうのが自分の中でどこか東北とかぶる部分があって、なんでかなと思っていたのが、こうした伝承からわかるのかもしれない。妖精学者の話は特に日本でいう狐憑き、犬神憑きと共通する点が多くて面白い。
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ノーベル文学賞を受賞したイエイツのアイルランドの伝承を集めた短編です。神話、伝承は戦慄するような残酷さがあって面白い。予定調和や教育的な教訓は要らない。
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http://scheherazadeoflight.blog.fc2.com/blog-entry-403.html
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魔女が魔法使って体半分の人間作ってまでやったことが、人の家の山羊の乳を絞ってちょっとずつ盗むということ。もうね、たまらないです。
大層な魔法使って山羊の乳。
つまり、現代で魔法使って金銀財宝を奪えたらなあと思っても、時代が変わって生まれてれば所詮山羊の乳を盗みたいと思うんだ、と考えるとたまらなく楽しい。
そういう価値観をどんどん知りたい。