投稿元:
レビューを見る
読みました。
これは・・・なんという義統moe小説・・・。(親賢は)
大友家改易の原因となった朝鮮出兵後の親賢(この時は既に紹忍と名乗っていますが)が書かれている小説です。
・「伯父御、伯父御」と親賢についてまわる義統がひよこみたいで可愛いよぉおお。(…)これで40代とか信じられない。親賢も義統を情けないと思いつつもほお擦りしたいほどいとおしいとか思っちゃってる。仲間仲間!(やめてあげて)
・吉弘加兵衛(宗茂の従兄弟)の真意に気付かず、三成に人質として捕われた妻子のために西軍についちゃうよ!
・家臣を怒らせて「機嫌損ねちゃったの?」とオロオロしちゃう義統。
・大阪で三成と輝元が寄越した援軍から器量不足と判断され、豊後に義統が着いた途端引き返す援軍。あんまりじゃないの!
・臼杵城の太田氏に援軍出すようお願いするよ!→義統がえっらい高飛車な手紙を出したせいで来てくれませんでした。
・主役の親賢を初め、大友家家臣が格好良いのはもちろんのこと如水ことかんべが目茶苦茶格好良かった!策士炸裂って感じでした!由布さんが黒田家の家来になってたりと大友家改易後もなにかと繋がりがあったんですね。「内府に味方しておきなさいよ!」とアドバイスしてくれたりしてる。如水格好良い。そして抜かりが無い。
・木付城を撤退してきた掃部助と加兵衛を「人質を取り戻すことが大切だったんだから、気にしないでね!」と諭す義統。この優しさが義統の良い所でもあり悪い所でもあるんですよね…。
・石垣原は熱いぜ…!
・加兵衛と掃部助死んでしまった…。名将が尽くいなくなってしまう様は耳川の戦いを彷彿とさせます。そして如水の降伏勧告に荒れる大友軍。
・野溝さんがデレよった!
・にこっと笑う清正が素敵!
・野溝さんの死を知り、「俺が殺したようなものだ」(中川秀成による臼杵攻めの原因が石垣原合戦の際に大友方陣中に中川さんとこの旗を親賢が勝手にたてたため(=中川は西軍の味方ですよ!と勝手にアピールされた上にそれを如水の家康宛の手紙に書かれてしまった)とされている)ともらす親賢に管理人は胸が痛くなった。
・やることなすことが味方側の不利に繋がる親賢。もうやめて親賢のライフはゼロよ。
・太田一吉の真っ直ぐさと由布さんの親賢への忠義の深さに泣きそう。
・長熊丸(義統の次男?松野正照)は細川忠利(忠興の息子)に仕えたんですね。知らんかっ
た!
・最後の最後で『悪名の旗』という本のタイトルが重くのしかかる。親賢の生き様をどう受け取るのか。凄く考えさせられます。