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直木賞受賞。うん、これを読むと良い新しい作家だなと思える。ベッド タイムアイズはやり過ぎと思ったけど。私は黒人達を知らない。だから龍さんの言うように詠美さんの本当の良さなんて分かんないんだろ。一人の男を愛すると30枚の短編小説が書ける。詠美さんはこんだけ人を愛してきたんだろーか。すごい経験。私が2人いたら、もう1人にはこういう生き方をして欲しいかもしれない。しちゃうかもしれない。基本的にハッピーエンドなんだよね。いやみもなくって。おしつけもない。イヴァンのように私は功を愛してる。他人事じゃない。メッシュみたいな訪問者。こういうのもいいね。ウィリーって素敵なキャラクター。若くて魅力的で自由で媚びない。「セックスは大好きだけれど我慢するのも大好き」っていう男の人に会ってみたい。したい時にいつでもしてたら遊びの仲で終わってしまう……名言じゃない?そして黒人達のセックスってなんだか優しい。言葉がありそう。思いやりっていうかいたわりっていうか。がむしゃらすぎないんだよね。日本人の描写みたいな汚さがない。えらいじゃん、そーいうふうに書けるって。魂のない人お断り、ね。'90
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私にはあまりにもかけはなれた世界の話だった。
もし現実で身近にこういう人がいたら、もしかしたら不潔だとか思ってしまいそうだけど、
山田詠美が描くとなぜか汚くなくて、素敵な世界に思える。
美しく思えたりもする。
溢れんばかりの感情がちゃんとあるからかな。
頭で考えられないほど、衝動的に動いてしまうほどの強い感情がわいてくるのって、本当に素敵。
かっこいいです。
特に印象に残ったのは『FEEL THE FIRE』と『黒い夜』。
大好き!!
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ひとつの恋愛をすると短編小説が書けるってさ。ぼくもそうなんですかねえ、でも、子宮ついてないし福生にいったこともないからなあ。
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なんつーか、エッチなんだけどエッチじゃないんだよなぁ。
なんというか、自然なんですよね、どれもこれも。
素敵なことです。
カラっと渇いていて無邪気で、
そうなんですよね、無邪気なんです。
こんなに無邪気に語る本を手に取ることはなかなかありません。
濃くて無邪気な時間を過ごせると思います。
『GROOVE TONIGHT』が一番好きでした。
『黒い夜』も……って結局全部好きだったということになりそうだ。
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昔、読んだよなぁ。山田詠美さん。
日本人の小説なのに、まるでアメリカものみたい。
いやらしくなくて、かっこいい。
色んな恋の話。
で、あとがきに、恋を一つすると小説が一つ書けると、自分のことを書いているし、村上龍 氏の解説も面白い。
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第97回直木賞。
黒人の恋愛話のオムニバス。
夫とクラブに遊びに来た女が元カレと再会する話に始まり、尻軽な軍人夫人、嫉妬深いDJ、女流画家の家に転がり込んだ居候、など。
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各小説の扉絵がいいね。
鮮やかな人生を生きている感じのする短編。
黒人の人たちの話し方、感じ方はきっとこんななんだろうな。
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「ソウル・ミュージック ラバーズ・オンリー」山田詠美著、角川文庫、1987.11.10
p222 ¥430 (1995.08.24読了)(拝借)
第97回(昭和62年度上半期) 直木賞受賞
内容(「BOOK」データベースより)amazon
ソウルミュージックナンバーをバックに奏でられる、甘く哀しく美しい八つの恋物語。今、いちばん鮮烈で、輝かしい詠美文学の代表作!直木賞受賞作品。
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結婚退職したスタッフが職場に残していった本。
'96.3読了。
意地で読み終わらせた。もうしばらく恋愛もSEXもいらない。
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この間の山田太一再読時に目に付いてこちらも再読開始。
文章の簡潔さ・短さでリズムが生まれていて、かつ、読み易い作家です。これだけでも十分な力量ある作家かと思いますが、その内容はやっぱりこの人攻撃的というか、自分の世界観がかっちりしていると思われ。
故に多分に視野の狭小さを感じなくもないです。確かこのお方、芥川賞選考委員だっだと記憶してますが、その評をたまに読むと、個々の作品の出来云々よりも自分の好みか否かでその評価を決めつけている感があります。
この自意識感にこそこの作家の面白さがあるとは思うんですが、閉じたムラ意識に見えなくもないなぁと今回思った次第。
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読んでいて情景が浮かべやすい。
そうやって浮かべると、全体的なイメージは「黒」。
「黒人が…」というのはあとがきにあるとおりだが、
不思議とそういう人たちで描写された(扉絵のせいかもだが)。
おそらくテンポとかが評価されたりするんだろうけど、
個人的には苦手かも。
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彼女の作品は初めて読んだ。読んでみて圧倒された…
状況描写/心情描写における言葉の選び方が天才的で、まるで自分自身が物語の現場にいるかの如く、読み進める程に斯くも有り有りと脳内に映像を映す作品は、そうそう出会えないと思う。男女の恋愛における駆け引きや喜び、驚き、怯え、哀しみなど悲喜交々をこんなにも生き生きと描く言葉の紡ぎ方は、それだけの恋愛を経て来た実体験が与える賜物なのだろうか?時に余りの悲しみに打ちひしがれ、時に湧き出る熱量に驚き、時にその微笑みに全てを理解する…そう言った感情をここまで見事に言葉にする才能に脱帽する。
あとがきにある一文、
「私の心はいつだって黒人女だよ。日本語を綺麗に扱える黒人女は世の中で私だけなんだ」
彼女の真髄がこの一文にギッシリと詰まっている気がした。
追伸:ぜひスパイクリー監督にこの作品を映画化してもらいたい…と思う(笑)きっといい作品が出来ると思う(^^)
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愛というより恋(行為)に重きを置かれています。
その長くは続かない変な物質が出ている期間の話。
読んで何か得られるものがあるかというとそうでもなく。でも話にもバリエーションがあって、読めました。
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すべてにおいて強烈な美意識をアイダに感じさせた。彼の美意識は上品と下品のすれすれの位置で上品さを保っていた。という文章がよかった。
あと村上龍さんの解説がよかった。山田詠美さんのワイルドでシンプルな魅力を簡潔に書いてあった。