投稿元:
レビューを見る
前回から一挙に時間が飛んで、昭和69年というありえない未来の話に。
三島の自死の真相が語られる。
著者は恵子がお気に入りなのか、それとも、人気があるのでむりやり出さされているのか。前巻で亡くなったと思っていたので意外だったし、今巻でも死んだと思ったのに、また死に場があるようなめんどうな展開。
投稿元:
レビューを見る
データ上の東京(セカンドワールド)の概念がこの巻で登場。作者はプログラマだったのね。
作者自身がモデルと思われるオカルト作家も登場。三島は死後も活躍あるの良いな。
投稿元:
レビューを見る
昭和30~40年代から一気に昭和70年。本作が昭和62年に刊行されているので、当時は未来のことであり、副題〈未来宮篇〉とされているのだが、21世紀のいま読むと、未来を描くSFの難しさを感じる。それはそれとして、魔人・加藤は海竜を目覚めさせようとしている。年老いた目方恵子は死を目前に、次代の神子を育てることができるのか? 自衛隊市ヶ谷駐屯地で起きた三島事件に、黄泉下りという虚構を混ぜて物語は進展する。鳴滝老人が地下に建設したミニ銀座に囚われた辰宮由佳理の魂は、安らぎを得られるのだろうか?