紙の本
一時停止
2003/01/25 12:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なな - この投稿者のレビュー一覧を見る
カスピアン王のころから一休みして、ピーター王とその兄弟たちがナルニアをおさめていた時代のにナルニアとカロールメン、そしてその間にあるアーケン国とでおこったお話です。
カロールメンのはるか南にアルシューシュ貧しい漁師が、シャスタという少年と共にすんでいました。ある日、アルシューシュの家にタルカーン(大貴族)が一晩泊まりに来ました。そのタルカーンは、シャスタを自分に売ってくれと申し出ます。そこでシャスタは、アルシューシュが自分の父親でなく拾われてきたということを知ります。一人でシャスタが馬に向かって話していると、その馬はブレーという名前で、物言うナルニアのけものだということを知ります。シャスタは、そのタルカーンが悪人だと聞いて、ブレーと共にナルニアにむかいます。その途中、アラビスという家から逃げてきたタルキーナ(タルカーンの女の人)にであいます。アラビスと、雌馬のフインもナルニアに行くところだったので、2人と2頭はともにナルニアに向かいます。その途中でシャスタたちは、カロールメンの王子、ラバダシがひそかに軍をひきい、アーケン国とナルニアを征服しようとたくらんでいることを知ります。シャスタたちは、このたくらみを阻止しようと、全力でナルニア国にむかいます。
途中で出会う様々な冒険、シャスタにそっくりなアーケン国の王子コーリン、やはりこのお話にも出てくる偉大なライオンアスラン、そしてシャスタの本当の両親とは。夢と不思議、そして冒険がいっぱいにつまった、ナルニア国物語第四弾です。
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シリーズのここまでの流れからは一気に違う世界に飛ばされたような感覚になる作品
ライオンと魔女に出てくるようないわゆるファンタジーの中の世界の住人達(魔女やフォーンやドリアードなど)の描写もほとんど出てこない
主人公もペベンシー4兄弟姉妹ではなくて、初登場のシャスタ少年とアラビス少女。
舞台はナルニア国の隣国、どことなく中東あたりのイメージも微かに感じられる国カロールメンで、なんとここにきて“動物のしゃべらない”国。
ナルニアを含む世界では必ずしも魔法が働くわけではないのだと初めて読んだ時に驚いた
が、その分ここまでの作品達と違い、主人公達の心の機微や成長といったところに焦点があたっていて感情移入もしやすいし、違った面白さが出ていると思う
もちろんナルニアのシリーズとして、ファンタジーとしての楽しさは十分入っているのでそれを期待して読む人にも面白いのじゃないかとも思う
シリーズ中2番目くらいに好きな作品で原作も読んでみたが、するりと読めて楽しめた
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シリーズ5作目は、ナルニア世界で生まれた男の子が主人公です。この子はとてもいい子ですね。「銀のいす」同様、なかなか苦しい旅程をたどります。
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ナルニアシリーズは想像力を高めるのに最高の本だと思います!
今まで読んだファンタジー作品の中で断トツに好きです☆
頭の中で完璧にできあがっていた世界なので、今後の映像化も楽しみです。
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ナルニアシリーズ第5作。
今までのファンタジーチックな登場人物よりも、人間のいざこざの割合が高いです。イスラム教の価値観と思いっきり対立しています。
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全巻読むのに何年かかるのか?
忘れた頃にポツポツ読んでます。
ハリポタもそうでしたが、もう意地でも全巻読んでやる!
今回ナルニアの敵国はカロールメン
中東を思わせる、戦好きの愚劣王が登場します。
作者の国籍、書かれた時代を考えれば仕方ないのでしょうが、ヨーロッパ至上主義を感じて、読後感微妙・・・
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C.S.Lewis:The Chronicles of Narnia 5, Horse and His Boy,1954
今回はカロールメン(Calormen)を主な舞台として物語が展開される。これまでよりも、ファンタジーおよび大冒険という印象がやや薄いが、それでも、登場人物たちの豊かさ、物語設定の巧みさで、読んで損することのない読後感を味わうことができる。
まず、タイトルに注目したい。邦訳「馬と少年」、原題The Horse and His Boyで、通常ならHe and His Horse となりそうなところ、これぞナルニアである。
今回の名訳文は、嵐が峰、愚劣王ラバダジ(Rabadash)、南の国境の仙人、そして「み代とこしえに!」
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貧しく虐げられていた少年が実は王子だった!、という今思うとベタっちゃベタな展開なんだな~~。
「少年と馬」じゃなくて、「馬と少年」って馬が先に来るのがナルニアだな~~~と思うよ。
イマイチ慇懃無礼なブレー、嫌いじゃない。
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ナルニアは寒冷で農業不可のうえ、獣の形をした悪魔やフォーンなど妖怪が棲んでいる。最近温暖化したらしいがラスボスに巨大なライオンが仕切っている、ので征服に値しないとのティスロク王の判断は正しかった。詮議無用でナルニア軍がアーケン国防衛に駆けつけたのはおそらく両国に防衛協定があったのだろう。ブレーとフインは結婚せず、良い友達で一生を終えた。四王君臨の“黄金時代”は何年ぐらい続いただろうか。(児童文学の常だが)無責任に4王が失踪のあと、アーケン国ラム大王がナルニアを併合したとしか思えない。アスランが干渉したのも
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ライオンと魔女
魔術師のおい
と読んで来て、いちだんとキリスト教的な教えをそこここにかんじる物があった。
貧しい生まれの少年シャスタが、義父に身売りされそうになり、馬とともに逃げ出すお話し。
まあ、冒頭からこの男の子はナルニア国の大事な人なんだろうなと分かるわけですが。。
でももともと持ってるシャスタの気質が素晴らしくて素直なかわいい少年なので、愛着を持って読み進められます。
タシバーンの都で、初めてナルニア人と出会った時の、シャスタの印象が述べられてるところが好きです。
_その人たちは、親しくしてくる相手なら、だれとでも仲よくしようとし、そうでないなら、気にとめないように見えました。シャスタは、こんなにすばらしいことに出会ったのは、生まれてはじめてだと思いました。_
また時々子どもらしく、大人の言うことに首を傾げるところも好きです。
_ほんとうは黄色いくせに「白」と呼ばれているブドウ酒_
まったくおかしいよね、シャスタ。
そして、何度も孤独で怖い目にあっても、やはりいつも見守ってくれる存在があることも、このナルニア国物語の優しいところ。
いつもアスランの存在がわかるので、安心できます。
また、国境の千人もいい味出してました。
ライオンの出現に恐れおののき、フィンやアラビスを差し置いて逃げ出してしまった自分をはじていたブレーに、千人はこう言ってくれます。
「そなたはいい馬じゃ。そなたが失ったのは、うぬぼれだけじゃ。」と。
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ほっとするお話。
今まで読んだシリーズでは、一番盛り上がらなかったものの、幸せな結末にほっとする。
あと2冊でシリーズが終わってしまう…
寂しいけど、読みたい!
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人としてどうあるべきか、またそうできない時にはどんな気持ちになるのか…を物言う馬の言葉として表してある。