投稿元:
レビューを見る
『鉄道に生きる人たち』に続く、宮脇俊三氏による対話集であります。
今回は、ダイヤ改正に伴ふ「スジ屋」さんたちの話。ただの改正ではなく、JRグループが発足して初めてのダイヤ改正時の話なので、注目を浴びたのです。
それまでは国鉄といふ大きな組織でやつてゐたのが、分割民営化で分社化してしまつた。
各社でバラバラの改正をしてゐては、乗客は大いに迷惑であります。その辺の苦労話を宮脇氏がJR各社の輸送課長さんたちから聞き出してゐます。
時刻表の表も裏も知る宮脇氏だけに、質問に無駄がない。輸送課長さんたちも、思はず本音をもらしてしまひます。「私どもからすると、あれ(他社からの乗入れ列車)はやはり邪魔な列車でございまして」なんてね。
帯には「日本図書館協会、全国学校図書館協議会選定図書」とあります。なるほど。本書の資料的価値が認められたと申せませう。
まあ我我宮脇ファンからすれば、単に面白いから読むのですがね...
http://ameblo.jp/genjigawa/entry-11369072025.html