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紙の本
気分のすぐれない時は、メイスン物に限る
2005/04/14 22:55
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投稿者:APRICOT - この投稿者のレビュー一覧を見る
私事で恐縮だが、風邪を引いてしまい、気分がすぐれない。こういう時には、勝手が知れていて、安心して楽しめるシリーズ物に限る。私の場合はペリー・メイスン・シリーズ。古いと言われようが、ワンパターンと言われようが、文体もストーリー展開もキビキビしていて、とても読みやすく、理屈抜きに楽しめるのだ。
本書は1944年の第25作。目の周りにあざをこしらえ、寝間着の上にコートをはおっただけのブロンド女が、メイスンを訪れる。働いていた家のドラ息子をはねつけたため、殴られたうえ泥棒のぬれぎぬまで着せられて、やみくもに飛び出して来たというのだ。ごく単純な事件…のはずだったのが、あれよあれよという間に殺人事件に発展してしまう。
テンポの速いメイスン物の中でも、一二を争う目まぐるしい展開。だが、単に目まぐるしいだけではなく、プロットもなかなか良く出来ている。ブロンド女の一見単純な災難が、なぜ殺人を引き起こすきっかけになったのか…という謎が秀抜。
いつもの事ながら、メイスンとデラとドレイクのユーモラスなやりとりも楽しい。メイスンの命知らずの無謀運転に、デラとドレイクの心臓が凍ってしまうクライマックスは、特に笑える。メイスンが最後に見せる粋なはからいも印象的。裁判シーンがほとんどないのが、残念と言えば残念。
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