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ものすごく風刺がきいている。
何が正義で何が悪なのかわからなくなる。
子どもの純真さにつけ込むと、どんな風にも洗脳できるのだと思わされた。
なかなか解釈が難しい。
日本人は国歌や国旗に疎すぎるのかもしれない。
感覚を研ぎ澄ませよう。
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人の心とは簡単に変えることができる。
それを分からせてくれる。
ちょっとしたキッカケで良くも悪くも。
読んでて少し恐怖を感じた。
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『最後の授業』と同じ様な内容でした。 戦争の結果によって、子どもたちに教え込むことがガラリと変わってしまいます。 何を教えられても、素直に受け入れる子どもたちを見て、 教育の大切さを改めて感じました。
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2013.07.08 読了
これはなんとも…
恐ろしいし、怖いような気がするが、常に外的にも内的にもいろいろな点で気をつけていなければならないと思う。
洗脳されること、洗脳すること。
影響されること、影響してしますこと。
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ついに集英社文庫版で『23分間の奇跡』が出たので買ってみました。
教育に携わる者として、子ども達に与える先生の影響がいかに大きいのか、ということを再認識できる本です。
戦勝国・侵略国によって教育が一変するというクラベルの実体験(太平洋戦争中の日本による植民地教育)がベースになって書かれているとされています。
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・童話「北風と太陽」が示しているのは、強権的であるよりも温和的であるほうが、よりよい効果を上げることができるということであった。しかし、この教訓をそのまま素直に受け入れることは、いささか危険なことではないだろうか。なぜなら、他人を意のままに動かすことを目的として温和的であろうとすることは、一種のマキャヴェリズムのように思われるからだ。
・この若き教師のように、マニュアルの通りに温和的に振る舞えば、人心を掌握することは案外難しいことではないのかもしれない。試みに、書店に行ってセールス話法についての本を開いてみると、この教師がしていたのと同様の「手口」を見ることができる。
・そう、こうした手法は、お話の世界を飛び出して、すでに実社会のさまざまな場面にマニュアル化されて応用されているのだ。したがって、本当に考えるべきは、このような技術が正しい目的のために使われているかどうか、という一点に尽きるだろう。
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ひらがなが多く、児童書のような文章。でも内容は深い。考えれば考えるほど深い。善い手本にも、悪い手本にもなりうる。
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さらりと読めてしまうけれど、この本の問題提起はすごい。人は簡単に操られてしまう。子どもの素直な反応を、物事の真理につなげているという感じ。あとがきがよかった。子どもの発言から、疑問を持ち、それをノンフィクションとしての物語に変えて世の中に出したこと。読んでいて教室の様子が目に浮かぶし、先生に引き込まれていく子どもの心もよく伝わってくる。生きていれば、人から影響される立場と人に影響を与える立場に常にいるわけだから、どんな人にとっても教訓を与える文だろう。
評価が低いのは、先生にぞっとしてしまったのと、なんだか悲しい気持ちになったから。決して悪いわけではないので、大人にも大人になる少し前の子どもにも読んでみてほしい。
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23分間で先生が生徒を変えるという奇跡の物語。 どう変えるかというと「洗脳」させます。こんな話とは思いもせず愕然。人間がいとも容易く洗脳されるのが描かれています。「奇跡という言葉を使った本が書店にある」だけで既に洗脳されてました。
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言葉の端々に嫌悪感を抱いた。この本は後から恐ろしさが迫ってくるものだ。教育によって、子どもは変化する、その怖さを教えてくれる。
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読み終わって最初の感想は「ひどい話」というものでしたが、ひどいからこそ価値があるような。後半は英語。2ページに1ページ白紙があるようなレイアウトで、短くすぐ読めます。半分ホラー。あとに引く、真面目に怖ろしい話です。
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物語自体はとても短い。
タイトルの通りだけでなく、読むのもそれくらいしかかからないくらい。
集団心理はちょっとしたきっかけの連続性でコントロールされてしまう。そこに抗っているつもりでもいつの間にか同じ方向を向かされている。
子供向けに平易に書かれている文章になっているが、
教室をネットという見えない集団に変換して考えると
内包される恐ろしさに改めて気づかされる。
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何の変哲もない会話が新しい先生と生徒の中で交わされます。教育と洗脳、思想と自由を考えさせられる「23分間」です。
北九州市立大学:ナッティ
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ある学校の教室にやってきた新任の教師による、午前9時からの23分間で起こるある変化について描いている。
背景は敗戦国の学校に勝戦国の教師がやってくるというもの。教室という閉鎖された空間で、暴力も脅迫もなく、ただ言葉のみを用いて生徒たちの考えを短時間で大きく変えてしまうことが出来てしまうという事実。淡々と生徒と教師とのやり取りが綴られるという一コマにも関わらず、背景を知るとぞっとするものがあった。人の考えや思想をがらりと変えるのに、たった23分で足りる。その容易さに唖然とする。
思想教育の恐ろしさについて知るのにお薦めな本書。
ページ左開きから原文(英語)、ページ右開きで日本語訳が読めます。
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タイトルから感動的な話かと思ったら結構怖い話だった。今にしてみればあり得ない歴史上の思想なんかも、こうやって創られていたんだろうなぁと思った。