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06年11月5日
かつて誘拐をされた子が、大人になり仕返しとしてコンピュータを使った誘拐をする話。18年くらい前に、こんな高度な仕掛けを考え付くってすごい!!
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イメージ参照(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/5367466.html)
吉川英治文学新人賞(1989/10回)
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昭和51年、元イコマ電子工業社長、現リカード半導体機器開発事業部長・生駒洋一郎は7年前の息子・慎吾の誘拐事件についての手記を残し亡くなった。
それから12年、今度はリカード社長の孫が誘拐される。
犯人の要求は10億円のダイヤ、そして受け渡しに慎吾を指名してきた。
みなさんにオススメいただいた岡嶋作品。すごかったです!一気に読んでしまいました。
「誰が」「何のために」はすぐにわかるので、ひたすら誘拐事件の進行を見守っていました。
「ばれるな~」なんてハラハラしながら。
完璧にコンピュータで管理した誘拐の手際のよさに驚き!
17年前の作品なのに!
そのころパソコンしていたのなんてクラスに1人くらいで、オタク呼ばわりさえていたもんだった。。。そうそう、「パソコン通信」とか言ってたし。
<<以下、少しネタバレ注意??>>
第一章で生駒の手記を分析しているのは誰になるのでしょう?
そして『99%』って間宮さんに見抜かれたから99%なのでしょうか?
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二つの誘拐事件−20年間の恨みを込めた執念の復讐劇といったところ。作者発表当時のハイテク技術は勿論色あせてしまう。ただテンポがとてもよい。文章力がある。
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大手OA機器メーカー社長の孫が誘拐された。身代金として要求されたのは10億。その10億円分のダイヤの運搬係に指名されたのは、20年前に誘拐された男だった。
最新技術を駆使したコンピューターを使った完全犯罪の行方とは…
物語は子を誘拐された男の手記から始まる。黒い海へ社運をかけた金を捨てる心境は如何なるものだったろう。それから20年、海から一人の男の遺体と共に引き上げられた金塊。ひっそりと始動するもう一つの誘拐事件…ゾクゾクする始まりである。
犯人は序盤で提示されているにもかかわらず、とてもスリル溢れる展開で、身代金の受け渡しが成功するのか否かとても気になるところである。
今でこそインターネット通信や音声システムなど一般的になっていてもこんなにハラハラするのだから、この著書の発行当時であればなおさらだろう。
「いいえ、許してはいけません。あなたはひどいことをされたのですから、絶対に私を許してはいけません」
誘拐犯から被害者の子供に向けた言葉が重苦しく残る。