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香りを全く持たない男が、究極の香りを求めた物語。その香りがあれば、世界を手にすることすらできるはず、だったのだが。
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映画化もされましたが……映画は観ていません。でも行間に浮かびあがる情景が怖くて美しくてゾクゾクしました。
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非常に興味深く、おもしろく読みました。「香り」大好きなんですが、あまり鼻がよくないという致命的な問題(爆)を抱えている私としては、なんというか、うらやましい…!世界を香りで判別し、理解するなんて…その世界感にゾクゾクします。…これ、映画化したんですよね?どんな風に映像化されたのか気になりますね〜!
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カート・コバーンが何度も読み、曲のインスピレーションを受けたというので読んでみました。
しかし想像を絶する傑作。
読んでいると、自分も様々な香りに包まれているようでくらくらしてきます(色んな意味で)。
そしてこれまた想像を絶するラスト。
そして映画化されたみたいですね。
ちなみに確かにNIRVANAのある歌の世界がそのまま描かれていました。
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読後に底知れぬ恐怖を味わったのは、この作品が初めて、というくらい戦慄の走るラストでした。
純粋で悲しい人殺しの物語。
読んでからは、生活の中にあるにおいが気になります。
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「最高の香り」を求める香水師の物語。人間らしさのない人間の、「尋常ではない正気」ゆえの惨劇が不気味であり、目が離せなくもあります。少し前映画が上映されていました。
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最近映画化もされたベストセラー作品。
個人的にはこちらの表紙の方が好きです。映画は映画で素晴らしいのですが。
情感の廃された、あくまでも正確で、現実的な描写に引き込まれます。この文体、一旦引き込まれると、嵌ってしまいます。主人公像が堪らない。
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映画を観てから小説を読んだのですが、珍しいことに映画のほうがよかったです。小説のほうは、少しグロテスクで映画ではなかったグルヌイユの過去がありありと書かれていました。それがすごく気持ち悪かったのです。パフュームを読もうと思っている方は、映画を先に観てしまうと小説を読んだときに「え〜っ!」となるかもしれません。
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ふーむ。。
あんま好きじゃないなぁ。
どうして匂いを求めて殺人まで犯しちゃうのよー
ラストは衝撃だった!!
唐突だよね、ほんと。
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映画「パヒューム」の原作。
匂いの描写がとても細かく繊細。
鋭敏な臭覚を持つ男は 自分には体臭がなかった・・。
香水の作り方が細かに描かれているのも興味深い。
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映画『パフューム』の原作(?)。最初は映画で見たのですが、余りに衝撃的で・・・何と言うかもういろいろ絶句。
普段余り気にも留めない”におい”に焦点を当ててるところが面白いですね。
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18世紀のフランス。世界で一番敏感な鼻をもつ、においの天才である一人の男が、少女の体臭から香水を作ろうとし、殺人を繰り返す。
パリは多くの人が集まり、悪臭の塊だったという。その当時の町の様子やそこから発するにおい、人の体臭などが詳細に描かれる。
その真ん中で生まれた男は、生まれたときから鋭敏なにおいに関する能力を持っていたが、自身はまったくの無臭であった。それは周りの人の無意識下にも恐怖をもたらした。
彼は香水製造師となり、世界でもっとも愛される大衆を作り出すために、よい体臭をもつ少女に目をつける。
・・・一時期、映画化されて話題になったときは、非常に猟奇的なストーリーのようにいわれていたので、それを楽しみにしていたのだが。ちょっと期待はずれか。
話は主人公の内面にページを多くさいており、哲学的でさえある。舞台がフランスであるため、フランス人が書いたのだと思っていたら、ドイツ人だった。哲学的なのはそのせいか?(笑)
思ったより猟奇的ではないが、18世紀のフランスの様相とあいまって、一種異様なにおいの世界が描き出されており、ついつい没頭してしまった。
・・・韓国語で読んだため、細かすぎるにおいの分類なんかはもうギブ。
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ある人殺しの物語
突き放した副題に、エロティックな題名。
中世のヨーロッパでは衛生面が今とは違い、その為に香水が発達したらしい。
ハイヒールもしかり。
それはともかくとして。
匂い。
不思議なものですれ違いざまやふとした瞬間に漂う香りによって相手に好感や嫌悪感を抱くことがある。
多分はしょって云えばフェロモンに近いのではないか。
仕事が接客だったのでそのことは職場の女性達と盛り上がった。
容姿がそれほどぐっとこなくても、何故かムスク系の香りに弱いのよね
などと聞こえてくる。
この小説は、匂いを立体化して見る事のできる小説である。
主人公を通して語られる匂いの形や色、味。
さながら真水に一滴落とした墨のような様を映像を頭に送り込んでくる。
せむし男の生れ落ちた瞬間から死に至るまでの匂いの記録といったところか。
人殺しの物語ではあるが、淡々と綴られる文章は確かに物語でしかなく、だけども恐ろしいまでに匂いへの執着をここまで書ききった小説はあまりないのではないかと思う。
一息で読んでしまう吸引力をもった本。
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想像を絶する世界でした。本を開き、ページをひとつめくる間に、読者は行間からあふれ出す無数の「におい」によって 18世紀のフランスに引き込まれます。 それは煌びやかな世界でも、物語の予感に満ちた小説のような世界でもなく、 生きる人間のにおいが描く、何よりもリアルな18世紀です。
とにかく「におい」の勢いがハンパない。何処からどんなにおいがするか、この人間からはどんなにおいがするか、その表現だけで脳内にはパッと細部まで描写された映像が流れ出します。においのスケールはんぱない。そして主人公の天才っぷりがはんぱない。
とりあえず序盤で、えらいいいにおいがする女の子が出てくるんですが、気づいたら主人公と一緒にむさぼるように鼻をクンクンしていました。ほんといいにおいなんですよ。体の各部からにじみだすにおいが絶妙なバランスで調合された、ほんといいにおいなんですよ。
そして本を閉じた後ハッと我にかえるわけです。
私いま変態と同化してた。
そんな感じで変態になれる本です。嘘です。着眼点、そしてそこから描かれる世界のスケールに最後までびっくりしていました。
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2009.02. 最初はとっつきにくい文章かと思ったけど、のめりこむとおもしろい。各章毎にきちんと起承転結があるし、登場人物も生活に根ざした性根と、(ある意味)非常にいきいきとした心模様をしているし。主人公、グルヌイユは変態です。人間の心を持たないので、人間らしさがない。極悪人とかでもない、変態なんです。これは読まないとわからないかも。臭いがないというのは、恐怖なのですね。映画を早く見てみたいなぁ。ラストの映像化が怖いなぁ。