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デジャヴを繰り返すような、螺旋しながら落ちていくような作品。
長野作品はみなそうだが、この作品も「作品自体の色彩のコントラスト」が素晴らしい。
夜の濃紺に散らばる野ばらの白、印象づけるようにところどころで煌く紅。だからこそ、誰もの心に美しい映像が投影されるのだと思う。
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長野まゆみのなかで、1,2を争うくらい好きな作品。
黒蜜糖と銀色が本当に可愛いです。
世界が綺麗過ぎる。
登場するモノや風景がいちいちメルヘンで美しい。
画集を見ているような気分になれる物語だと思う。
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[2007.08.07]
暗喩に満ちててちょっとぞわっとするけどこういう本好きです。もう一回よみかえしたい。
私が長野まゆみさんデビゥした作品。次は少年アリス読みたいなぁ
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文庫解説より
動物が昼行性と夜行性に分けることができるように、
人間も二つのタイプに分けることができる。
たとえば、長野まゆみがそうだ。
彼女が幻視した世界に嬉々として足を踏み入れる者は
夜行性の動物に共感するタイプの人間である。
月彦・・・夜行性の王子の名前。
『野ばら』は夢の言語で書かれている。
宮沢賢治の詩や散文がそうであるように。
長野まゆみは夜行性の少年少女たちにとって、奇跡のような作者である。
夜の同志たちの交信に必要な夢の言語を開発してくれたのだから。
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空気感、世界観は好きだな。
初読のときは確かにどっぷり浸って読めたはず。
2匹の猫と夢と現実を行き来する少年の物語。
きれいな響の漢字の多用は時に、想像力を掻き立てるけど
へんにつっかかって、せっかくの流れを壊しかねない。
それでも、雰囲気に呑まれていればなんとなく感覚で
読めてしまうものなんだけど、世界に入りきれないとただ冗長で
理解するのも苦痛になってくる危険性がある。
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大学の授業でお世話になりました。
初読では訳がわかりませんでしたが、何回も読み返すうちに構造が見えてくる不思議な物語です。
夢と現実が何度も繰り返され、目が覚めた次の瞬間にはまた目が覚める奇妙なストーリーは酩酊感に似たものがあります。
何度も読み返してこそおもしろい作品だと思います。
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2回目読了 連想ゲームみたいだった。幻想的。黒蜜糖の林檎の様な紅い唇,柘榴,紅玉(るびい)色の影の関係は何なんだろう?雪の上の金魚や椿・先生の蜻蛉,ミシンの意味‥結末もぼんやりとして,よく考えないとわかんないなぁ
1回目読了 不思議な世界だけど,嫌じゃない。何度か読み直さないとわかんない てか読み直してもさっぱりかも (笑
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銀色と黒蜜糖――。白い野ばら咲く庭に住みついた2匹の美しい猫と同じ名前を持った2人の少年は何者なのか?目覚める度により深い眠りにおちてゆく少年月彦。その不思議な夢の中で繰り広げられた真夏の夜のフェアリー・テール。
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この本はドビュッシーがいじったほうのジムノペディを聴きながら読んで、文章で酔っ払うのが好き。
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◆◇◆outline◆◇◆
銀色と黒蜜糖―。
白い野ばら咲く庭に住みついた2匹の美しい猫と
同じ名前を持った2人の少年は何者なのか?
目覚める度により深い眠りにおちてゆく少年月彦。
その不思議な夢の中で繰り広げられた真夏の夜のフェアリー・テール。
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長野まゆみ作品で一番好きな話。
読書感想文の課題図書にもなったことがあるらしいが、自分はとうてい書けそうにない。うまく言葉にできない魅力が潜む本。
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はじめて出会った長野さんの本。幻想的な世界観の美しさに惹き込まれた、衝撃の出会いでした。いい意味でトラウマ。
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同性愛表現が時たま入る方ですが
このお話は全く大丈夫です(*´ω`*)
世界観が本当に不思議でステキなのと
漢字の使い方が綺麗。
その二つが合わさってまた本の内容と世界を
不思議な感じにさせるんですよね。
本を読んでて世界が見えるとスゴク行きたくなる!
大人が読んでも引き込まれるファンタジーです。
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再読
この謎文語体?の初期長野まゆみ作風の雰囲気、懐かしいな~~~~~
当時はウーン?と思ったけど、今読むといわんとすることっていうか書かんとしてることが分かる
年取ってこの雰囲気も受け入れやすくなったんかな??