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奇想。奇想としかいいようがないトンデモ小説。実は人物描写もしっかりしていて、リーダビリティーも高い。後半展開がスローダウンしてだれたのが難点。ちなみにラストはゴキブリの大群・・・。
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ちょっと間を空けて読んだけど、読み始めると止まらない。ラストまで、一気呵成に突き進みます。
あとがきにもあるけど、怖くはない。
けど、何故このタイトルなのかがわかる時、ゾッとする。
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(上巻からの続き)
これで私は感心した反面、恐怖の正体が少し安易過ぎてがっかりしたのだが、最後に現れるブルーノ・フライを脅かす「ささやき」の正体のおぞましさ!
背筋に文字通り虫唾が走りました。
あれだけの存在感で迫るブルーノ・フライがいやに打たれ弱かったり、最期が呆気なかったり、幾分か瑕疵はあるが、トニーとヒラリーのラヴ・シーンに共感し、思わず胸が熱いなるシーンがあったり(クーンツはこういう人と人との感情の交わらせ方が非常に巧い!!)、フランクの殉職シーン、また各登場人物の愛する人を失った哀しみなどドラマティックな演出が散りばめられており、非常に美味しい作品だった。
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知らない作家さんで聞いたことないタイトル。たまたま目に止まって読んでみたら予想を遥かに超えておもしろかった!
まずするする読める。そして登場人物がみんな深く描かれている。特にフランク好きだったのに殉職してしまうとは…
何度も殺しにくるというサスペンス性もよかったし、上巻では全く読めない展開が良かった。
ただ、すべての項目が秀でておもしろいが、まとまりがあまりないように感じた。
まず上巻であんなに描いていたフランクは、フライとは関係のないところで死んでしまい、後半では最初からいなかったように話は進む。あんなに熱く描かれてた割に、ストーリー展開に爪痕は残さない。
そして、後半は、なぜフライが生きてるのかについての、謎解きというよりも、「説明」だ。ある登場人物がみんな説明してくれる。
そしてあっけないラスト。こういう終わり方も全然良いのだが、終幕に向けての過程が良かっただけに拍子抜けな感じもする。
どことは言えないのだが何だかちぐはぐさを感じてしまった。
だけど、今後この作家の本を集めようと思うほどにおもしろかった。
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死んだはずの男が、再びヒラリーの命を狙う。
発見されたときにはすでに死んでいて、検死も住んで、埋葬もされたのに、ヒラリーの家に再び押し入ってきたのだ。
これに関しては、一応仮説を立ててみた。
で、結果的にそれは正解だった。
けれど、サイコパスのシリアルキラーであるブルーノ・フライの真実を知ると、ブルーノすら被害者であったのだと思わざるを得ない。
傷ついた自分を認められず、自分を騙すために人を傷つける事も厭わない。
そんなことの連鎖がとんでもないモンスターを生んでしまったのだ。
怖いのは人の心であって、モンスターではなかった。
いや、一番怖いのは大量のゴキブリか。