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面白すぎる
2017/04/13 21:08
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投稿者:トコトコくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮本武蔵第三巻。若き武蔵は強くなりたい、出世したいという気持ちから剣を持ち戦へ行く。様々な人と出会い、その出会いから人生を学んでいく。自ら死線を越えて、敵を正面から対峙し、戦いきることを通じて本当の強さにたどり着く。抜群の読み応えです。
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吉岡清十郎との果し合いを終え、名を上げた武蔵。世間から注目も浴びるようになる。武蔵はどこへ向かうのか。
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~~出版社/著者からの内容紹介~~
吉岡清十郎と雌雄を決す!武蔵の年来の宿望は、ここに実現の運びとなった。時、慶長10年正月9日。場所は京都・蓮台寺野。もし武蔵が勝てば、その名声は京畿を圧するだろう。――武蔵は思いのままに戦い、勝利をおさめたが、彼の得たものは、心の虚しさでしかなかった。一方、蜂の巣を突いたような吉岡一門から、一門きっての暴れん坊、吉岡伝七郎が鎌首をもたげてきた。
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自分が理解できないことでも、それが歴史あるものであれば、
何か意味や良さがある。
張り詰めすぎてもだめ。安らぎも必要。
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お通・城太郎の旅路
朱美の受難
小次郎の登場と又八との出会い
清十郎と武蔵の立ち合い、そして伝七郎の登場
が描かれています。
武蔵の剣も精神も更なる研鑽を見せています。
光悦との出会いにより、今後どうなっていくのか楽しみです。
武蔵を追うお通と朱美の運命が悲惨すぎます・・・。
朱美は清十郎に犯され、後に小次郎の狂った愛を受けることになるし(ここでは小次郎はかなりの危険人物として描かれています)、お通はお杉婆に苦しめられることになります。
彼女らの旅もどうなっていくのでしょう。
この巻では人間模様が多分に描かれていると感じました。武蔵を中心に動いていく奇妙な人間の縁、どうなっていくのか楽しみです。
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面白い。小次郎も登場し、役者はそろった。吉岡清十郎を破った武蔵はこの後どの様に吉岡一門の戦うのだろうか。
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武蔵とお通の恋愛がじれったいな。朱実と佐々木小次郎も交えた四角関係がなんとも歯がゆい。続きが気になる展開だが、まあサイドストーリーだよな。
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武蔵のストイックさが尋常じゃない。
吉岡流の長男にもあっさり勝ってしまう。
それに全く満足しない、鼻にかけたりしないのがまた武蔵だなあ。
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3巻に入っておもしろさアップ。2巻までで引いた伏線がつながり始めた。
それと同時にそれぞれの感情がより濃く表現され始めて、おもしろくなってきた。
展開がドラマチック過ぎるのにもようやく慣れてきた。
武蔵と小次郎は、ニアミスはしたがコンタクトはまだ。次巻か。
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吉岡清十郎との対決。武蔵にとっては相手にならなかった。
敗れた瀕死の兄清十郎は、戻ってきた弟伝七郎に対して、武蔵と対決するなと命じた。
賢者は悟る、「負けるが勝ち」だと。自分が太刀打ちできない相手と悟ったときは、このようにふるまうのも兵法ではないか。武蔵はすでに石周斎の草庵に貼ってあった漢詩をみて、自分が相手には及ばないとすぐに悟った。
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武蔵と吉岡清十郎との闘いがメイン。お通、又八、城太郎もそれぞれの行動をとっている。宍戸梅軒も出てくる。
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オカンと関ヶ原の戦友ムードで懐柔して夜襲ってw、対宍戸梅軒戦から吉岡道場撃破を経て、偽小次郎、モノホンに諭されるの巻まで。もう求道にあらば何でもありかと。
でも、本当に生きていくためにはかなぐり捨てなきゃ見えないコトがある。それだけ見つめて権威にも序列にも中指を立てる武蔵が凛として清々しいのは、日本人男子のカタルシス。
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「よく強がった侍が、念仏のようにいう、必死とか、覚悟などという言葉も、武蔵の考えからすると、取るに足らないたわ言のように思える。
およそ人なみの侍が、こういう場合に立ち至った時、必死になることなどは、当然な動物性である。覚悟のほうは、やや高等な心がまえであるが、それとても、死ぬ覚悟ならば、そう難しいことではない。どうしても死なねばならぬ事態に迎えられてする死ぬ覚悟だとすれば、なおさら、誰でもすることである。
彼がなやむのは、必死の覚悟がもてないことではなく、勝つことなのだ。絶対に勝つ信条をつかむことである。」
「人生の道はいつも、一歩が機微である。また、なにかの場合に、ふだんの常識さえあれば、分りきっていることを、ふと、心へ間違いを映しとってしまうためにその一歩が、十年のまちがいになったりする。」
「達人が剣をとって立った姿というものは、さながらこの世の人間とも思われない。その荘厳なものを今、茶をたてている七十の老母のすがたにも彼は見た。
(道――芸の神髄――何事も達すると同じものとみえる)」
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宮本武蔵第3段。 相変わらず、実に興味深い人の縁。愛ゆえ、憎しみゆえ、嫉みゆえ、その交錯する縁は深みがある。 現代風に言えば「伏線回収」と言うのだろうが、長編故に徐々に回収される伏線は読み応え十分。取ってつけたような浅さは皆無。章ごとに視点が異なるので、たくさんの物語を同時に追っている状態だが、そのそれぞれがしっかりと記憶に残る。 今回、最も印象深かったのは、光悦親子との邂逅。武蔵がなぜ芸術の道にも足を踏み入れたのか。道の極みに見得るものは何か。 「道−芸の真髄−何事も達すると同じものとみえる」
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吉岡清十郎、本来なら才人・賢人なんだろうがあまりに偉大な先人とその遺産に潰されてしまった典型例として描かれている。
しかし一方で再起し生きようとする生命力の象徴としても扱われる。
この作品にファンが多いのは武蔵の求道的態度が一番なんだろうけど、脇役もそれぞれに深い味わいがあるからではないだろうか?
やっぱり日本の国民文学の一冊と評価されることに疑問の余地はないという感じでしょうかな。