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「藤原定家 愁艶」田中阿里子著、徳間文庫、1989.12.15
510p ¥640 C0193 (2022.03.22読了)(2014.01.19購入)
単行本は、1975年9月に河出書房新社から刊行されました。
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の時代と藤原定家の生きた時代は重なります。
源実朝と藤原定家は交流があったことはよく知られています。
堀田善衛著「定家明月記私抄」「定家明月記私抄続篇」を読んだついでにこの本も読んでしまうことにしました。「藤原定家 愁艶」も『明月記』及び同時代の資料を参照しながら書かれたのでしょうから堀田善衛さんの本を読んでおいたことがこの本を読みやすくしてくれました。平安末期の京都の様子が垣間見ることができます。
後鳥羽上皇と藤原定家の関係もなかなかむつかしい関係だったんですね。
【目次】
序の巻
一の巻
二の巻
三の巻
四の巻
五の巻
六の巻
七の巻
八の巻
解説 百瀬明治
☆関連図書(既読)
「定家明月記私抄」堀田善衛著、新潮社、1986.02.20
「定家明月記私抄続篇」堀田善衛著、新潮社、1988.03.10
「方丈記私記」堀田善衛著、ちくま文庫、1988.09.27
「マンガ日本の歴史(15) 源平の内乱と鎌倉幕府の誕生」石ノ森章太郎著、中央公論社、1991.01.20
「マンガ日本の歴史(16) 朝幕の確執、承久の乱へ」石ノ森章太郎著、中央公論社、1991.02.20
「尼将軍 北条政子」童門冬二著、PHP文庫、2008.11.19
「完全図解でよくわかる承久の乱」高橋信幸編、廣済堂出版、2019.06.10
「炎環」永井路子著、文春文庫、1978.10.25
「源頼朝の世界」永井路子著、中公文庫、1982.11.10
「絵巻」永井路子著、角川文庫、2000.08.25
「新古今和歌集」小林大輔編、角川ソフィア文庫、2007.10.25
「新古今和歌集・山家集・金槐和歌集」佐藤恒雄・馬場あき子著、新潮社、1990.09.10
「吾妻鏡」上・中・下、竹宮 惠子著、中央公論社、1994.12.20-1996.02.25
「大系日本の歴史(5) 鎌倉と京」五味 文彦、小学館ライブラリー、1992.12.20
「源義経」五味文彦、岩波新書、2004.10.20
「悲歌 大伴家持」田中阿里子著、徳間文庫、1991.04.15
「紫式部の娘 賢子」田中阿里子著、徳間文庫、1992.05.15
(「BOOK」データベースより)amazon
「紅旗征戎吾が事に非ず」―栄耀栄華を極めた平氏は西海の藻屑と消え、鎌倉武家権力に席捲される朝廷・公家社会。巷は餓死者の屍臭に包まれ、野盗は貴顕の邸をも襲い、大地震と大火は末法の到来を教えていた。だがひたすらに現世の争乱に背を向け、和歌の架ける世界を追い続けた定家。後鳥羽院との確執、式子内親王への慕情を軸に。中世の歌世界に巨星として輝く、その八十年の生涯を描きつくす歴史大作。