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経済学者である野口悠紀雄氏の経済学の本。氏は最近では「超」整理手帳などの分野で有名だがれっきとした経済学者である。
初版は1991年とある。2009年から見ると18年も前の経済学の本である。
章立ては以下の通り
第一章 経済のストック化
第二章 投機とバブルーストック価格のメカニズムー
第三章 土地ー不可欠だが厄介なストックー
第四章 家計の保有ストックと相続
第五章 ストック経済の税制と社会保障
第六章 社会的ストックの形成
第七章 ストック経済の経済学
以上の章立て。
ストックというのは、金融資産、土地、住宅、資本設備といった蓄積されたもの。その重要性が今後高まっていくだろうという変化を分析した物。
実際2009年において、ストックとフローのどちらが重要視されれているだろうか。家計においては徐々にフローが減り、ストックに重点が置かれている。
米国のサブプライムローンの問題は、ストックを過剰に高く評価し、それを基盤としてフローの量を拡大させていった事による破綻だとも言える。
フローの過剰な流動が、バブルを引き起こしたとも言えるかも知れない。
現状においてはそういうのはちょっと置いておくとして「原点回帰」の方向に向かっている様な印象を受ける。そう言う意味では今は価値が低くなっているストックに再び重点が置かれる時代がやってくるのかもしれない。