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ひとつの感情や行動がが千言を尽くして描写されているので茶々の入れようが無い。文章は読みやすいし格調高いし、やっぱり天才は天才だなあと思った。流石漱石。ただやっぱりこういう心の話って読んでて疲れるよね!っていう・・・。思ったより速く読み終わったけど、下の先生の遺書の中間なんか中だるみして退屈だった。
作品の感想はあれです。何でもかんでも悪いことを死に結びつけて考えたり、躓くたびに厭世的になるのってどうかなあ。素敵なこともあるのに、そういう幸福にあえて影をかぶせてしまうような若かりしころの先生の姿勢は読んでて歯がゆい。
Kのことは本当に悲劇的だった。ああいうことは、先生は確かに酷いけど、仕方ないような気もする。人間って弱いからなあ。それに、先生と同じぐらい残酷なことをKはしたと思う。Kは自殺して、先生は一生幸せになれなくなったんだからねえ。自業自得ちゃあそうだけど。
あー・・もう一回読もうと思います。先生のことが印象的過ぎて「私」のことを忘れてしまったよ。前半で「私」にかなりヤキモキした記憶があるのにー。
あと表紙の先生がごっさ好みでした。
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え?こんな表紙で出版されてるんですか?!すごいですねー!
確かに腐女子にも優しい物語ですが。
驚くほどスラスラ読めたよ。
でも内容は重い、かな。
恋は罪悪ですよ…
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中身が同じなら、折角なので夏限定カバーの方でw
高校の授業でちょっとやったけど、『こころ』は名作だと思います。
漱石の「妻」って立場の人の描写が好き過ぎる。愛されてるし、尊敬されてるなぁって感じがします。
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明治時代に書かれた作品というのはもはや古典の域だ。にも関わらず、すごいなぁ、おもしろいなぁと素直に感じていることに驚く。何十年、何百年経ったとしても、人間の中には相変わらずどうにもできない部分がある。変われないのは、向き合うことがあまりに恐ろしいからだ。だからこそ、それと真剣に向き合おうとした作品が評価され、求められて残ることになるんだろうけど。
誰が正しい、誰が正しくないと決して言い切らせない。誰もが卑怯で、それも含めて懸命に生きているだけ。
そして改めて思うのが 漱石先生はイケメンであるということ
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これも小畑先生のイラスト。
この話はもう最高です。
なんていうか、難しいけど、理解しがたいけど、分かる??
直感で読んだ作品です。
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国語の教科書で一部読んだことはあるけど、全部読むのは今回が初めてでした。
一部を読むより、ずっといい。
東京の「先生」と、故郷の親の間でゆらゆらと揺れる「私」の気持ちに共感し、高校生のころなら「先生」と「K」をどう思っただろうと想像し
「先生」の奥さんに驚き・・・年代ごとに違った読み方ができるし、それを振り返るのも楽しい。
大事に置いておいて、何年後かにまた読み返したい本です。
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三角関係キター(?)
凄く、面白く余韻の残る小説でしたー
この作品が、海外では男色系の作品だと認識されている事に読んだ後知って驚きました。
でも言われて見れば、そう見えなくも無いかも。
んー、自分的には薔薇要素は皆無だと思いました。
やはり夏目漱石。
話が重い!!
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じっくりと読んだ一作。内容としては暗いけど、こういう一面はだれでもあるもんだと感心してしまう。けど、自殺のところは読んでいて少々驚いた。読みながら驚くのは珍しい。そして小畑さんのイラストについつい読もうと決心してしまったのが、切欠。
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夏目漱石不朽の名作。
物語で重要となるのは後半の先生の遺書による独白。
青春期の葛藤、そしてそれを背負って生きる辛さ。
青春期を過ごしている人には是非オススメ。
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持っているのは百均で買ったものなんですが…すごく好き。
ゴッド夏目。
先生大好き。
「精神的に向上心のないやつは馬鹿だ」
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表紙が格好良すぎて買ってしまいました^^
学校の先生から本の話を聞いていたので
大体の内容は知ってたんですがそれでも
すごく楽しめたと思います。
読んでて感じたのは「人って怖い」っていう事。
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読みやすかった。
人間の醜いところを曝け出すけれど、けして現実離れしていないところがやはりすごい。
教科書で大事な部分だけ先に読んだせいか、読後の感想は、
「奥さん、かわいい」
というよくわからないものになってしまった((苦笑。
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言わずと知れた夏目漱石の名作。「精神的に向上心のないものは、ばかだ。」僕の心の中の名言集に新たに加わった言葉です。
ページ数は少ないが非常に読みごたえがあった。中学生のころに初めて読んだ時は「先生が結婚のために親友を裏切り自殺に追い込んだんや」などとふざけた感想を抱いていたのだが今回読んで全く異なる感想を得た。この小説は単に先生の過去のみにスポットをあてたものではない。3章からなっているがどの章もまさに人の「こころ」に焦点を当てた作品だと思った。これを読み終えてなぜ題が「こころ」なのかちょっと理解できた気がした。
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「私」と「私」が師と仰ぐ「先生」の交流の話。
人がまじめであるとはどういうことか、まじめであるからこそもつ悩みについて書かれている。
そういった悩みはまじめである人にしか告白できない。
他人と本質的なところで心を通わせることができるのはまじめである人間だけである。
明治・大正の境目あたりの話であるが、現代を生きる人間にも当てはまる。
むしろ人間関係が希薄になったといわれる平成の今こそまじめであることが必要とされているのではないかと思う。
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日本を代表する文豪の代表作で、人のエゴイズムにせまる良作。ただし外国にはあまり知られていないらしい。
初めて読んだのは高校在学中のときだが、その衝撃はすさまじかった。
いま読み返すと、ああなるほどと思うことがいくつもあり、この作品の深さを改めて認識させられる。
この作品が書かれた大正から現在まで90年も時が流れているにもかかわらず、人の考え方は変わらないものだとしみじみ思ったり思わなかったり。