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今までベトナム戦争のことは少しも知らなかったが、
このベトナム戦争は、どちらかといえばベトナムというより
アメリカの戦争だという印象を受けた。
また、この戦争には数多くの論争があり、やはり世界的にも
大きな戦争だったということがわかった。
そしてどの戦争に限らず、戦争によって多くの被害者が出ている
裏では、戦争が金なってどこかの国が儲けている。
あらためて戦争がひどく、道徳性に欠けるということを
思い知らされた、そんな本でした。
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大学の授業での課題で参考書として読みました。
ベトナム戦争について詳しく書いてあり、その時代のベトナム以外の情勢
特にアメリカ、フランス等の国の情勢や中国・ロシアの情勢も出てきました。
このベトナム戦争が多くの思惑によって左右されていたのがよく分かりました。
アメリカやフランスの思惑、ベトナム革命軍の思惑
そこにアメリカを取り巻くフランス、ロシア、中国等の思惑が重なり合い
よりベトナム戦争を深い泥沼に巻き込んだ事。
首を突っ込んだアメリカが無駄に多大な被害を受けた事
戦争なんて誰も得しないんだから無くなればいいと心の底から思えるような本でした。
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大学のレポートに使うため教科書として読みました。
ベトナム戦争は中学、高校時代には深くやらなかったのでアメリカなどがベトナム戦争にどのように関わってきたかなども知れました。
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ベトナム戦争はマスコミが終わらせたという定説を覆して、USAの方針の混乱を表明しただけだという、マスコミの強力効果説を否定する根拠を説明した本である。
ベトナム戦争についての巻末の資料もわかりやすい。卒論レベルであったら、この巻末の資料は役に立つであろう。
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ベトナム戦争は私が生まれたときにはほぼ集結していた。
子供の頃観たアメリカ映画ではベトナム戦争批判で描かれているものが多く、漠然と悲惨な戦争のイメージだけ持っていた。
はずかしながら、この本を読んでベトナム戦争は東西冷戦の代理戦争なんかではなくベトナムの内乱に手を出したアメリカと言うことを知った。最初にベトナム戦争がなんだったのかを知るという意味ではちょうど良い本だとおもう。
内容は。ベトナム戦争の経緯、ベトナムからの視点、アメリカからの視点、その他の世界からの視点 で書かれており、それぞれのベトナム戦争を通した思惑が読み取れる。
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歴史的高所から鳥瞰するだけでは戦争はわからないとぼくは思っているが、逆に地上の視点からだけでは戦争が起きた理由がわからない、と改めて思った。
ベトナム戦争の経緯についてはあっさりまとめるにとどめ、戦争が起きる経緯や、ベトナムが強かったわけ、アメリカが戦争に踏み込んだわけ、などに重点が置かれる。アメリカが戦争を選んだわけについてはまさにぼくが知りたかったことで、色めき立って読んだ。
ただ、その結論に同意するかどうかはまた別の話。よく言われるドミノ理論、つまり、共産革命が近隣諸国に波及するのを食い止めようとした、というのは、そんな妙な、本当かどうかわからない理屈で、アメリカの有権者が納得するんだろうか、という気はする。アメリカはマッカーシズムの余熱冷めやらぬ頃で、ひょっとしたら、と思わないでもないが。時代の潮流は、当日のアメリカの一般市民でないとわからないのかもしれない。実際問題として、ちょっと手を出せばインドシナに親米国を作ることができ、のちのちいろいろ便利だよな、程度で手を出したら泥沼化して、引くに引けなくなった、というところなのではないだろうか。
いずれにしても、フランスのやったことは植民地を維持しようとして相手の国と戦ったわけで、どう考えても侵略だし、アメリカの手出しも似たり寄ったりだ。一片の理もないようにしか見えない。世界政治の世界に正義なんてないんじゃないか。日本が言えた義理じゃないわけだが。