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一作目なのでとりあえず☆3つで様子見です。
表題作"メンハーラ王の呪い"、"首飾り盗難事件"、"チョコレートの箱"の3作が入っています。
原題は"The Adventure of the Egyptian Tomb"、"The Jewel Robbery at the Grand Metropolitan"、"The Chocolate Box"です。
児童向けの本なので、字が大きくとても読みやすいです。
お話の最初のページに登場人物一覧と原題が書かれていて、親切です。
そしていちばん特徴的なのは、子どもたちにあまり馴染みがないであろう言葉に解説がついているところ。
たとえば表題作のメンハーラ王の呪いという話の文では、「カーナーヴォン卿がツタンカーメン(紀元前14世紀のエジプト王。在位は紀元前1358~1349年。1922年、王家の谷で墳墓が完全な形で発見され、考古学上有名になった)の墓を発見した直後のことだった。」とあります。
毒の種類や土地など、丁寧に言葉の意味が解説してあるので、大人が読んでも勉強になります。
逆に児童向けなので、原語版の再現性は低いかもしれません・・。
あまりふさわしくない内容や言葉などは省かれてしまっているかもしれないし。
とっかかりにして大人向けの翻訳版を読むのも一つの読み方かなと思います。