投稿元:
レビューを見る
リオデジャネイロ・ニューヨーク・東京・ベルリン・パリ
各都市でこれから起きようとしている事件の前兆が互いに絡み合って描かれていくカットバック手法は映画を観ているようだ。
それぞれの土地の情景が強烈に焼き付けられながら、私は その世界へ惹きこまれて行った。
国際謀略小説と宿命的にに結ばれた男女の恋愛小説の融合で あるが、本当に描きたかったのは・・・
いちおしミステリー・ロマン
投稿元:
レビューを見る
壮大なスケールで描かれるミステリーです。
舞台は、リオデジャネイロ、ニューヨーク、東京、ベルリン、パリ。
ひとりの日本人(?)画家を中心に、いくつもの謎と、巧妙な罠?仕掛け?がからまり話は展開していく。読み応えのある作品です。
投稿元:
レビューを見る
一年の最後の日にブロンドの髪のエルザと知り合ってから青木の周りで運命が動き始める。
そしてそれはある組織の緻密な罠であった。
ええっ!?という衝撃が何度も何度も襲ってくるような、そんな本。
投稿元:
レビューを見る
こんなにスケールの大きなミステリーも描けるんですねぇー!
すいません、でもこれ賛辞ですよ。すごく良かったです!連城ベスト3に入ります。
1991年
投稿元:
レビューを見る
序盤、作品全体に霧がかかっているようで、ストーリーの行く先が見えない。霧が晴れると今度は、登場人物の多さと、それぞれが背負う“謎”にしばし悩まされた。テーマは暗くて重いし、それに対する解釈の仕方は途方もないのだが、そこはやはり連城作品──上質なリズムでしっとりと流れるように進んでいくので、気がつくとその筆致の魅力に押され、なよなよしたまま受け入れる自分がいた。浅く目立たず伏線が張られ、お約束のサプライズも用意されている。それでも万人が興味を持つテーマとは言い難いので、読み手を選んでしまうのがこの作品にとってのデメリットなのだろう。