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瀕死の状態となった巨大造船会社の再建を巡るせめぎあい。冷酷非情のレッテルを貼られてなお自らの信念を曲げない新社長と、旧態のぬるま湯体質から抜けることの出来ない労働組合との息詰まる闘争を、実話を基にリアルに活写した小説。非常にエキサイティングな作品だった。08.5.10読む。
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2009年秋に読み終わった本
http://hydrocul.seesaa.net/article/134883916.html
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四国の船舶王、再建王の坪内さんの話。やっぱり企業を建て直すにはある程度痛みを伴わないと難しいんだなぁ。
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本作も全て登場人物が実名で取り上げられている。
主人公は「四国の大将」、「再建王」としてマスコミで
称されていた坪内寿夫氏。舞台は佐世保の造船企業。
今回、勉強になるのは労働組合と経営陣のやり取り。
ここまで組合が権力を持つ企業が昔は存在したんだなぁと
なんだかしみじみに思うぐらい。
あとは進退や手を打つのタイミングはさすが!と
読んでいて感心させられる。
全く坪内氏のことを知らなくてもしっかりと
読めるように綿密と取材されているのはさすがです。
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実在した愛媛の経営者の経済小説。優れた経営者に共通するのは、懐の深さ、想像を超える社員への愛情、仕事に対する厳しさ。仕事をする物差しは世のため人のためになっているか。これが、本当の経営者なのだとつくづく感心させられた。もう、今の時代にはいないのでないだろうか。
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覚悟と情、誠実さ。それでいて厳しい合理化指示。事故で亡くなった家族の下に社長自らお詫び行脚し、身銭を切り研修をし、社員の為に尽くす坪内寿夫。佐世保重工再建に力を貸す義理もなかっただろうに、頼まれごとに身を粉にして尽くす。労使調整をメインにした詳述。学ぶ事多し。
来島どっくが佐世保重工の再建に力を注いだ昭和53年。結局、日本の造船不況は最近になって国際競争の波に抗えず、当のSSKは新造船撤退。先の三菱三井、神田造船も続き、もはや日本は造船大国ではなくなり、韓国、中国を追う立場になる。ここにドラマは無いはずがないのだが、今、これを描く作家がいないのは寂しいものである。