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表紙より
「教授」とよばれる称号を持つだけで学者であるという錯覚に陥り自分の研究能力や研究業績についても、それがあるかのような発言をする人がいる。
「教授」には、研究に対するノルマや規制は何もない。
したがって、研究しない自由も享受できることになる。また市民としての常識に欠けるところがあっても、誰も批判してくれる人はいない。
堕落する気なら、とんでもない深みにまで落ち込んでいくことができる。
だが、それは大学の内部に限られているので、大学外の人には見えない。
教授としては無能力であっても、社会に向かっては「大学教授」としての立派な資格があり、それを体言しているかのように振舞うことができる。
大学という存在が、その人の無能力をかくしてくれるからである。
ある国立大学の教官にそのままの人間がいましたし、これで面として批判するひともいず、退官年齢がのびればのびただけ論文も教育もせずただただ居座る。
金を巻き上げようと、暴力で学生を黙らせようと、大学側は一切無視。 大学とは教授にとっては楽園ではないでしょうか。
必読の一冊。