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「息子の受験に付き添う筈の父親が、何故違う方向のバスに乗ろうとしていたのか」という謎に惹かれ一気読みでした。登場人物の女性が魅力的で、照れながらも見せた純情とラストシーンは思わず目頭が熱くなりました。内容に上手くリンクしたタイトルも良かったです。
ただ、メイントリックに現実味がなかったので、それだけが残念でした。
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「座右の本」に乗っており、古いサスペンスは苦手なんだよなと思いながら、ビックネームだし、新しい発見もあるかと思い手に取る。
やはり駄目でした。何度か行ったことのある「灰都市鹿児島」の描写はおっと思ったり、謎が謎を呼ぶ展開がサスペンス好きにはたまらないのかな?と思うが、手口の半分は読めてしまうし、半分は・・・。私のなかでそれは無いんじゃない?と納得できず。
最後にラブロマンスをちょっと入れてきたのも、リアリティが無く興醒め。
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偶然に偶然が重なり奇怪な状況下で展開する期待通りの島田荘司ワールドです。たまに読むのなら良いけど、続けて読むと食傷気味です。
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吉敷刑事シリーズ。
東京でのバス放火事件から、過去の同様の事件につなげ、さらに関係者の出身地である鹿児島へとつなげていく話は、見事です。
偶然が偶然を呼び、というパターンは嫌いではありませんが、これだけ関係者が次々といなくなるパターンでは、それを想像して補うのも本当は難しいと思うのですが、そこは吉敷刑事だからということにしておきましょう。
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俺は女に弱い。
特に明るい女に弱い。
そんな女が死ぬと尚更だ。
事件には派手さはないが奇矯で、解決は実にアクロバティックであり、つまり島田荘司色を今回も見せてくれるが、それよりも茂野恵美の存在である。
最初の登場シーンから、このキャラが物語の情の部分を支えるキープレイヤーなのだとは承知していたが、頭が判っていてもやはり心が動くのである。これは『異邦の騎士』の石川良子に一脈通ずるものがある。
やはり島田氏はこの上もなくロマンティストなのだ。
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25年間くらいの積ん読本。表紙の絵をよく見ずに『灰色の迷宮』かと勝手に勘違いしていた。足で稼いで推理していく、刑事物。『点と線』を思い出した。
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これは期待以上だ。
偶然が重なって起こった悲劇。ある暴力団の偽札がこれほどのまでの大事に発展したのだ。銃弾のトリックも面白い。エピローグも胸にじんと来た。