紙の本
早すぎた名著にもう一度光を!
2001/11/13 22:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:フォックス - この投稿者のレビュー一覧を見る
貧乏な天文学者がふとしたことをきっかけにハッカーを追い掛けることになるというこの本は今こそ読み返して価値ある一冊である。ちなみにこの本の中に「インターネット」という単語は数カ所しか出てこない(1か所かもしれない)。
教育機関や研究機関のコンピュータ(当然ホストコンピュータ)同士が目的をもってつながれている様子はまさにインターネットの発達過程を垣間みるようだ。この主人公が典型的なおくれてきたヒッピーなのであるが、インターネットという文化がこうしたサブカルチャーと親和性を持つことを感じるのは私だけであろうか。
物語の進行は、サスペンスタッチで飽きさせない。この本を発売当時に読んでいたら私はきっと投げ出していただろう。
投稿元:
レビューを見る
天文学者を志しながら大学のコンピュータのシステム管理者となった作者が、使用料のわずかな誤差がきっかけで、カリフォルニアから遠く離れたドイツにいるハッカーの存在をつかむノンフィクション。もう十数年前の実話なので、コンピュータやネットについては、ずいぶん古くなってしまいましたが、大学生活などの日常の描写も生き生きしていて、何度読み返しても楽しめます。今でも愛読書です。「夜空には満天の星」で主人公・北斗が、仮にも天文学者を目指すからにはおやつはミルキーウェイに決めているというセリフは、この作品の中にあったセリフです(*^o^*)/
投稿元:
レビューを見る
事実は小説より……の類かな。コンピュータネットワークに侵入し悪さを働こう(としてたかな?本当は)とするハッカーを偶然見つけてしまったクリフが腰の重いFBIやCIAや事の重要さを分かってくれない諸々の関係者たちにハッパをかけながらとうとうハッカーを追い詰める。もともとヒッピーあがりのようなノンポリを標榜する(意見がないと主張するとは変な日本語になってしまった)彼がなんだかどんどんオオゴトになってくハッカー追跡を彼の生活を交えてたんたんと感情的に!?書いていく様が面白い。日誌をつけてくことの重要性が身に沁みます。記憶はあやふやだし。"書いとかねば事実にあらず"みたいな天文学者気質は参考になった。一つに秀でることのできる人はすごい。'92
投稿元:
レビューを見る
天文学研究のかたわら新米システム管理者となった著者。しかしコンピュータ・システムの使用料金合計がどうしても75セントだけ合わない。そんなささいな事が国防総省やCAIへのデータベース侵入という国際ハッカー事件につながる糸口だとは、この時誰も気がつかなかった…。というわけで当時大々的に報道された実際の事件のドキュメント。姿の見えないハッカーと実質一人で戦い続けた著者の詳細なメモから書きおこされた本書は、圧倒的な臨場感を持ち、下手な推理小説やフィクションよりも断然面白いです。
投稿元:
レビューを見る
2007/4
書名だけはずっと気にかかっていて、やっと読んだ。
図書館で借りた本。
パスワードの取扱いと問題の所在は、現代とまったく変わらない。
反権力/権力に対する作者の考えかたが揺れたり、あちこちに真っ正直な感情が書かれている。理系青年の青春小説としても読めるし、むずかしい単語は(なるべく)使わないように気を配ってあると思う。
投稿元:
レビューを見る
手に汗握る攻防。
購入当時はネット創成期でもあり、
まだまだ安穏とした雰囲気が通信の世界にあった。
そんな時に、こういう事が世界のどこかでおきてるのか!と、驚いたし、興味深かった。
投稿元:
レビューを見る
コンピュータセキュリティの問題を元に技術的な要素満載の推理小説??
昔は今ほどソフトウェアが複雑では無かったというのが羨ましい。
様々な情報を一人で把握できる状態というのは、システム屋としては望ましい状態であろう。
技術的な話としても、問題点が随所に書かれているが、それよりも今もって根本的なところが人だということは変わらない。
役所の腰が重い体制や、うるさい上司など場所や時間が違っても同じものが多いので、人間模様も楽しめる。
この上巻では個人的な趣味のレベルで始めた犯人捜しが、国を越えた話になるところまで描かれている。
国を越えた活動、あこがれるねぇ。
投稿元:
レビューを見る
前ライブドア代表取締役山崎氏が
ネットワークに興味を持つきっかけとなった本。
「IT達人の仕事術」で紹介されていたので手に取ってみた。
投稿元:
レビューを見る
かなり昔のリアルなハッカー追跡劇。専門用語やコンピューターの名称が多くて、高校の頃、何度も途中で挫折した本。PCに触れる仕事についてからは、何度も読み返してる。
投稿元:
レビューを見る
学生時代に読んだ本。小説ではなく実際の追跡経過を本にしたものなので、展開は息つまるものだった記憶がある。技術者として、意識すべきことを教えてくれる。 なかなか、楽しく勉強できる本である。
投稿元:
レビューを見る
(上下2冊を読んでの感想です)
ジャンルで言えば、ノン・フィクションと言うことになるのだろう。実話である。
10年以上前の、コンピューターの世界での出来事だから、とりあえず誰が読んでも楽しいって話ではないかもしれない。少なくとも、僕個人に関して言えば、UNIXやネットワークのちょっとした知識のおかげで、何とも楽しめたのは確かだ。もちろん、コンピューターの入門書ではないし、だいたい10年以上前の話だ。「懐かしい」というのは変だが、うーん、ある意味歴史物語を読んでいるような気もする。
ただ、圧倒的に魅力のある本で、上下二巻をあっという間に読んでしまった。
ひとつは、まるでフォーサイスを彷彿するような犯人探しの過程がおもしろいこと。まさに推理小説ではないかと思うような部分もある。謎に包まれた犯人の正体と、それを突き止めるために悪戦苦闘する主人公の知恵の絞り方が、とても途中で本をおけないような興味をそそる。
もうひとつは、80年代後半のあるアメリカ社会の姿が魅力的なこと。生活を楽しむ姿。自由を愛するために結婚に疑問を感じ、でも生涯の伴侶であることを自覚して結婚を洗濯する主人公。体制に反感を感じ、まるで警察官のような行動をする自分に納得できない姿。多分自分の中にも同じような部分があるってことなのだろう。共感をしてしまった。
少し前に紹介されて、食わず嫌いをしていた本。悔やまれる。
投稿元:
レビューを見る
ハッカー追跡のドキュメンタリー。
なんだけれど、史実に忠実すぎるからか、展開がイマイチ緩慢で、組織の中での自分の立ち位置に対する不満等、枝葉に結構な分量が割かれている。
ハラハラドキドキ感を求めるには、いまいち物足りない印象。
投稿元:
レビューを見る
初めは学生のイタズラと思っていたが、最後は国外から何者からとわかった、さあ、どうなるか下巻に読み進めたい。
投稿元:
レビューを見る
ハッカーを追跡するドキュメンタリー。
別にこれを呼んでもセキュリティの勉強にはならないが
それなりに飽きずに読むことができる。
翻訳本によく見られる独特の言い回しが、本来の面白さと勢いを殺している気がした。
投稿元:
レビューを見る
75セントのコンピュータの使用料金の誤差からハッカーの侵入を察知する。とてもおもしろい。ストーリーがとてもおもしろい。わくわくしながら読めた。下巻を迅速に読みたい。