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不思議な感覚のファンタジー。谷山さんの作品は時計が絡んでくる話が多いですよね。実はホラーで好きです。図書館で借りてばかりいましたが、欲しくなって探してみたら絶版とか…。ううカード払いの中古しか無いので悩んでいます。ずぼらな私はカード怖いので作りたくないのです…だがしかし…
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高校生の時に図書館で借りました。歌手の谷山浩子さんの小説です。
いろいろな時計をめぐる物語です。少し、推理小説のようになっていて、ラストは衝撃です。
谷山さんの本の中で一番好きな物語です。
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谷山浩子の幻想世界はやっぱり好きです。現実の世界から一歩踏み出す、というのがファンタジーという言語の本当の意味ですので。「悲しみの時計少女」は主人公が不思議の国のアリスさながらに奇怪な世界を旅するわけですが、結末のキッチュさ、たまらない! 高校生のとき、ちょうどラジオでドラマをやっていたのを聞きました。谷山浩子のさまざまなモチーフには、やっぱり影響をされています。少女がもっている、病的な幻想、死とニアイコールな永遠への希求、そして傲慢さ。わたしの大好きなモチーフがちりばめられています。
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ご存知谷山浩子。
本当はラジオが聞きたい。
でも面白かったわ。
まっくらもりのうたの本も読んでみたい。
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一見メルヘンなファンタジー。だけど実はホラー。でもって本質はミステリ。綾辻さんのお墨付き。
とにかく魅力的な登場人物に舞台装置と、そして謎。「悲しみの時計少女」というタイトルの意味は、結末で謎が解けたときに分かる仕組み。恐ろしくも悲しいこの結末には涙するばかり。同名の曲と合わせて鑑賞すると、さらにせつなさが増すこと間違いなし。
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「ぼくのおねえさんは、びょうきで、ながくいきられないからだだったから」
少年はつぶやくようにいった。
「おとうさんは、おねえさんを、はとにするしかなかったんだ。とけいばとになれば、えいえんにいきられるから」
「ぼくのおねえさんは、えいえんに、いまをいきるんだ。ぜったいにしなない。としもとらない。なんにもくるしいことなんてない。おとうさんがそんなふうにしてあげたんだ。おとうさんはてんさいとけいしょくにんなんだ。ほら、もうすぐ……もうすぐはじまるよ……いま、おとうさんがとけいのおもりをひっぱっているんだよ……」
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谷山ワールド全開で面白かったです!
ミステリとして成り立つのかはわからないけど、読後感は確かにミステリ。あとがきに宇山さんの名前が出てきてちょっとびっくりした。
発想が本当にすごくて、普通考え付かないだろうって思うものの連続で先が読めないから読んでて楽しいんだろうなぁ。歌も好きだけど、また作家活動してほしいなと切実に思う。
ウサギとか時計とかアリスっぽいモチーフも好きでした。
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この作品を知ったきっかけは、友人がカセットテープに録音したラジオドラマからでした。
美しいメロディ、少し鼻にかかった温かみのある歌声、メルヘンのような残酷なおとぎ話のようなストーリー……。
登場人物も魅力的です。
常に正確な時刻を知っていたい「時計中毒」の主人公ヒロコ、彼女の恋人と名乗る魚の目をしたサカナ男、顔が時計盤になっている時計少女。
一気に谷山ワールドに引き込まれました。
それから約20年を経て、初めて原作本を手に取る事ができました。
ふわふわした文体でさらっと読めるのですが、しっかり心に残りました。
ラジオドラマが原作に忠実だったんだと感心。