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風俗嬢にスポットを当てた短編集。SM描写がきつくて気持ち悪くなることもあったものの全体に漂う物悲しさは好き。
読みながら感じる自分も狂っていくんじゃないかという不安が心地よい。あんまり深く考えずにさらーっと読める。
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風俗業界で働く女性を中心に描いた内容。風俗嬢になった理由もいろいろ。興味本位で働く人。金の為に働く人。何か訳有りで働く人。バカ。ただの淫乱。本書の登場人物は大体がただの淫乱。というか頭のネジがぶっ飛び散らかした変態女達。割と女性の生態をエグめに書く村上龍の作品の中で最もエグめな作品でもある。男女の交わりの中で女性は通常時に見せない美しい表情と、その裏にある淫らな部分を少しだけ見せてくれる。このことは人の本性を一部垣間見れる素晴らしい機会で、その絶妙な表情と、まだ奥にある深層心理の層がどのくらい深いものか想像することが一種の興奮材料となる。これを机に肘をつき鼻でもほじりながら書いてみたのではないかと思わせる部分と、風俗嬢について真剣に調べて、その深層心理を理路整然と変態語録を並べてみたという部分。性行為に至ると、ある程度自分をさらけ出していいと思う部分と、興奮時に分泌される物質が右脳と左脳のバランスを少しだけ崩すのだろう。この絶妙なバランスの変化が相手方の興奮を誘うケースと、自らがバカになってバランスを気持ちよい方向にズらしてみるケース。村上龍という人は人間のクソな部分をさらにクソな感じにクソ目線で書きつつも、それを覆うくらいの知的なクソ論理を並べて、彼自身が持つクールでボキャブラリーの豊富さを見せつけられ、結果としてクールで知的な小説家と思わせられてしまうという、回りくどいけど、変態だけれどもかっこいい小説家。本書は普通の小説でもエロ小説でもなく、なんとも言い難い作品。仮にこの小説が大好きっていう女の子がいたら私はその子のことを頭おかしい子と偏見の目でみるでしょうが、変態を変態が主観的に冷静描いたというような本作品。個人的には素敵な作品と思う。
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[要旨]
風俗嬢…。高層ホテルの窓ガラスに裸の胸を押しつけ、トパーズの指輪を見つめ、大理石のロビーを彼女たちは行く。そして、都市の光景を、サディズムとマゾヒズムの接点を行き交いながら感じる。この瞬間にも東京と混じり、そして疾走する女たちを村上龍はとらえた。衝撃の大ベストセラー、ついに文庫化。
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女性がこういった仕事をするというのはやっぱり何だか心に傷を負っていたり、
愛に飢えてるとでも言うのか…
SEXしてる時だけが誰かに必要とされてる…。
寂しいようで、強い。
そんなイメージだ。
女性は強いな…
著者は、ドン底からしか見えない微かに光ある人生を…
『女性の風俗業』
という媒体を通して言いたいのかなとも思った。
自分的には後半からの方が面白く感じた。
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W村上と呼ばれた二人の作家がデビューし、
話題の作家だったしコインロッカーベイビーズあたりは
スゴいなと思って読んでいたけれど、
このトパーズでグロさに耐えられず読むのをやめた。
読んだ当時、自分が子供過ぎたのかもと思い、
後年読み返してみたけどやっぱりグロいだけだった。
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よくSだMだなんて言うけど、これを読む限り俺はそのどちらにも属さないだろうと思った(あくまで小説ってのはあるけど)。とにかく刺激が強い内容ではある。
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単身赴任の中、自宅の断捨離対象になった。
学生時代から村上龍にはまっていた。
内容はほとんど覚えていない。
記憶力の頼りなさを感じさせられる。断捨離。 111009
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すごい好き。特に「サムデイ」が最高に良かった。句読点が少なく読みづらそうなものなのだが、これが村上龍さんの技量かとんでもなく読みやすい。内容に反して文章はテンポが良く上品。そして肝心の内容もまわりに適応できず常に破滅願望と欠乏欲求をもてあましている少女が多い。あとがきから判断するに今の女性は異様に明るいと言っていた村上龍は、その明るい女性達が所属と愛の欲求と承認欲求が満たされなかった姿(異様に明るくても欠乏した女性の深層心理)を肥大化させたのではないだろうか。
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コインロッカーベイビーズなみに読んでいて気分が悪くなった本。
けれど、こういう世界観は嫌いじゃない。
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書きたいものを書いたって感じ。
龍さんが好き勝手書いたものは多少つまらなくてもエネルギーだけは伝わるよ。
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鼻の曲がった女がオススメ
佐野元春好きにはサムデイもオススメ
サムデイの「あたし」とトパーズⅡの裕美は
HISAYOさんみたいなガリガリで綺麗な女の人かな。
骨と皮しかないような身体で胸が小さいのが悩みだとか
ユミは私よりも少しブスだとか言ってる感じ。
汚いのに嫌いになれない女がたくさん出てくる短編集。
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ここまで書くの?!っていう位のエログロなSMワールドに、気分悪くなりながらも完読。全て一人称で書かれているので、他人の頭のなかを覗いているようで面白い。とっちらかった行動を取る人は、やはり頭の中もとっちらかっていて...。ダラダラと続く長い文章も、目の前にその子がいて話してくれているみたいで臨場感あり。
変態だと思われそうなので、人にはオススメしませんが(笑)
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タイの本屋さんで見つけて購入した一冊。
『限りなく透明に~』を読んで、著者の他の作品も読んでみたくなって読んでみました。
何が伝えたいのかわからん!ってのが、正直な感想。
自分の知らない世界すぎて、共感もなければ感動もない。
使われている言葉も低俗と言うか、下品なものが多い。
読んでて不快に感じられる箇所もいっぱいあったし、著者の風俗業界で働く女性に対するイメージはどうなんやろ、と感じた。
けど、そんな感情にさせられながらも、最後まで読んでみたいと思わせられたのは、この文章の持つ力なのかな。
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娼婦に興味を持って描く。
風俗産業は、一種の文化かもしれない。
そこには、「無意識の意思」が多く表されている。