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迸る生の強さと儚さ、脆さはこんなにも人間臭くてすばらしいものなのかと思いました。
一五の約束を自分で自分自身に交わした自分を思い出せました。
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教科書会社の人は凄いね。本当に面白い小説を選んでるんだね。
中3のころの教科書に一部切り取ってあっただけなのに、ここまで印象に残ってるとは。
だけど、あの頃の俺は斜に構えてて、「こんなのよまねーよwww」みたいな感じだった。マジ恥ずかしい。
最近になってなんて全部読んだけど、なんて良いお話なんだ。
これこそ青春を描いた作品だと思う。
いーなー、ピアノやっとけばよかったなー。
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青春ものが好きになった原点。中学校のときに読んで以来のなつかしさでしたが、相変わらずいい感じに入り込める本でした。
「BADKIDS海を抱く」とかこれとかに共通するいいところは、大人になって見るとそんな大きな問題じゃなくても子供にとっては一大事(逆もまたしかりかもね)なことで、それですごい繊細ですぐ割れてしまいそうな心を持ってるのをうまーく書いているところだと思います。そこに恋愛を絡めると非常にぐっとくるいい作品になるんです。
最後の下馬のくだりはちょっと強引なところもあったかな。
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読み進めやすかった。
良一くんと直美の関係には「?」って思った。
中3にしてはずいぶん大人びていて斜めから現実を見てるような子が主人公ですね。私が中3のときは「受験、受験」ってあまり急かされていなかったからこんなにのんびり屋さんで、悲観的に思うこともなく過ごしてきていたから、違うのかなあ。
ばかやろう
中学生のうちにぜひどうぞ。
大人になってからでもどうぞ。
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「自殺のことを考えるなんて、贅沢だわ」
この言葉が忘れられない。
世界観が変わる人間を描いたこの作品を、この歳に読めてよかったと思う。
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どうしようもない権力に怒り
どうしようもない非力さにイラつく思春期。
そのエネルギーはちょっとの角度の違いで
とんでもない方向に走ってしまう。
はあ・・なるほどそれで「いちご同盟」なのか・・・
「いちご白書」とは違うのね(^_^;)
中学生っぽくない会話がちょっと違和感あるかなあ。
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昔、相撲の場面を授業で扱った。けれど、奇妙に歪んでいた私は真面目に取りあわなかったな。……なんて勿体無いことを。斜に構えたなりに記憶に残っていた話の欠片。こんな話だったなんて。
いちご同盟、という名前とは裏腹に死が纏わりついた青春小説。静謐で、坦々と描かれる15歳の、三角関係の3人。こんなみずみずしい時間が私にあったのかな。……そう思うのは私がもう大人になってしまったからなんだろうか。良一が小5の時に死んだ同い年の少年の影から逃げられないように、15の時に出会い真剣にこの物語に取り組めばこの物語は逃げられない影のような作品になったんだろうか。硝子細工みたいな一瞬の、生の脆さだとかそんなものが閉じ込められているよう。
美しくて、繊細というよりは傷つきやすい魂の、優しい物語でした。ピアノのシーンと野球のシーンは必見。
「百まで生きて、その間、直美のことを、ずぅっと覚えていよう。」
……この台詞を読んだ時に前後のやり取りも含め、泣いてしまった。
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一番うまいなぁ,と思ったのは,題名.この題名なんだったんだろ
う,とか思いながら読み進めていって最後に,うまいなぁ,と思っ
た.内容は,切ない青春を描いたお話です.ちょっとむずがゆい感
じですが,綺麗にまとまっているので読んでいる時は気にせず,世
界観に入って読めます.
2009.02.14(Sat)読了
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読始:2008,9,30
読了:2008,9,30
サブタイトル 純愛―中学編
とあることからもわかるように主人公はみな中学生
受験を控えた中3。15歳の少年少女
ただ純愛というのはちょっと違う感じで、それを通して死というものについて考えさせられる話
別に中学生のときに読むべきだった本というわけではない
まず読んでいて「あっ自分がいる…」と思った
当然設定は中学生だし、状況や精神年齢も違う。話は15歳のピアノ少年の視点で描かれているが、そこから読み取られる本質は中学生とか関係なく今の自分にもあてはまるものだということ
一つのテーマに「自殺」というものがある
昔記事で読んで見ず知らずの小学五年生の自殺を通じ死・生きることについて考える良一(主人公)
なんかさ良一の考えが最近の自分と重なって妙に感情移入するというか共感できるというかね
ただ自分も理性的な分もあるからそれを的確に指摘する直美の視点も同時に持ち合わせジレンマに陥ってる感じ
どうすべきかわからないっていうのか…
もう後悔だらけでもはやどうしようもなくて、それを考えるのもいやで…
今の自分の状況がこの小説とは設定とかは別にしても、本質的にもちょっと違うことはわかってる
偶然追い込まれたのと、自らの過ちで自らを追い込んでいるのの差はでかい
だが、違うことが分かってることと、そう考えてしまうのを止められないこととは話が別だよ…ほんと……
はぁ何を書いてるんだ…これじゃレビューにならんww
以下本文より抜粋
(特に心の残ったところ)
≫自殺というのが一種の病気だとすればこの病気は伝染する。ウイルスや細菌で伝染するのではない。言葉が、病気を伝えるんだ。
≫模擬テストの成績に同封されている資料にはいろんな高校の名前がメニューみたいに並んでいる。自分の偏差値が低いと選べる学校の数も限られる。でも、メニューに載っていない生き方だってあるんじゃないか。僕はそう思うんだ。…(中略)…とりあえず僕が考えているのは音楽学校だけどね。美術高校もあるし、農業科とか園芸科もある。調理、理容、商業簿記、コンピュータプログラム、やることは色々ある。専門学校に行ってもいいし、就職してもいい。大学を受けるって手もある。そういういろんなリストの中に自殺という項目があっても悪くない。…
≫私に与えられたリストは病気、病気、病気、これだけ。自殺する権利もないのよ。だって自殺したって病気のせいだって思われるでしょ。自殺って元気な人がやらないと誰も驚かないものね
≫可能性のある人がうらやましい。自殺のことを考えるなんて贅沢だわ
特に自分が気に入ったのは最後まで好きになれなかった単調で面白みもなく見える田園を引いている最中のシーン
あそこは何故かグッときた…
だめだレビュー書く気分じゃなくなってきた
ちゃんとしたのはまた別の機会に
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泣けてしまうんだなこれが・・・。迷ったけど思い切って五つ星!
作者さんは大人なのになぜここまで十代をそのまんま書けるんだろう。
驚くほど共感できました。その時の年齢に読めて本当に良かった。
それを過ぎて読んでも懐かしく愛せるであろう作品。
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読書好きにきっかけになった本。
やっぱりスキ(最近、開いていないけど)
視点が、主人公が直美ではなく。
直美の父親にも、今なら感情移入しちゃうんじゃないかな?
嗚呼、青々しき時代よ。
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高校生の頃、読んだ本書。
先日、本屋で「ナツイチ(夏の一冊)」として文庫本で発見。
「おまえは、百まで生きろ。おれも百まで生きる」
「百まで生きて、その間、直美のことを、ずうっと憶えていよう」
15歳の少年少女が直面する、さまざまな困難。
その困難に打ちのめされ、受け止めていく・・・
その姿は美しい。。。
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うわあいちご同盟おもしろ!笑
中学の教科書に載ってたんだっけか
病気の女の子をめぐって男の子ふたりが相撲をとる っていうなんともいえない記憶しかなかったし、部分じゃなくてちゃんと読むのは初めてだったんだけど
すごい面白かった。
ピアニストな男の子のそこはかとない自殺願望とか
野球少年のもて男なりの苦悩とか
病気の子の悲しい高慢さとかわがままとか
おもしろかったなー
愛は時間じゃないんだなーとか思っちゃいました
進路とか将来とか命とか友情とか
中学生にいいなあ かつて中学生だったひとにもいいなあ
いちご同盟いい話じゃん!こんないいと思わなかった
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ピアノを弾く僕と、
バリバリ野球部の男の子と、
その幼馴染のお嬢様学校に通っていたけど、病院でおそらく末期のがん闘病中の少女の、
三角関係のようなお話。
でも、主題は恋愛ではなくて、命のこと、病気に向かわされたときの人間の失望、
病気でなくても、自殺に興味を持つ将来に不安を抱える思春期の気持ち、
つまり、生きるということ が、描かれています。
読み終わるときには、泣いていました。
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生きる、とはどういうことなのか。
人間、いつかは死んでしまう、
その中でなぜ人は生きていかなければいけないのか。
心があたたまる感じがした。