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紙の本
宮崎駿の文章にはある種思い入れがありすぎるので、イラストと写真だけでも十分楽しめる本
2010/08/22 15:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
「月刊Asahi」1991年2月号~8月号に掲載され、同じ1991年末に単行本として刊行されたものです。
タイトルにあるように「トトロが喜んで住みそうな自然に囲まれた家、住む人の心が偲ばれる懐かしい家」を、宮崎駿が訪ねて絵と文で綴ったものです。
全部で7軒収録されており、その中には昨年火事で焼失してしまった阿佐ヶ谷の家も(一番最初に)載っています。築数十年、ものによっては100年にもなる家が宮崎駿のイラストと和田久士の写真で私たちの目の前に現れてきます。どの家も長く人が住んでいるからこその佇まいというか温もりというか、今のマンションなどからはうかがうことにできない雰囲気に満ちています。
私などは戦後高度経済成長時代の申し子で、新興住宅地の団地で生まれ育ったので、ここに出てくる家の本当の雰囲気は知る由もありません。それでも何となく落ち着いた気持ち良さを感じてしまいます。
よく見ると、ただ単に和風というのではなく、和様の中に洋風がさりげなく織り込まれており、大正や昭和の初めのモダンさも垣間見えたりして、ある面からみた日本人の近現代史にもなっています。
さすがに刊行されて20年も経つと単行本としては手に入れることが難しいようですが、この手の本のイラストや写真はそれなりの大きさで見てこそ楽しめるので、何とか残しておいてもらえないでしょうか。それとも今後はこういう本も電子書籍化されて、「もっときれいに写真やイラストは見てください」という時代になるのでしょうか。
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