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たまたま行った休日診療所に置いてあった本。
しかも当時の発行のまま、なかなかキレイな保存状態だったよww
自分も当時読んでいました。手にとってみると、記憶ってモンは
呼び起こされるモンなんだね…。
いじめられっこの少年、哲也はクラスで流行っている学級新聞を書くことに憧れる。
やっと新聞を書く機会に恵まれた哲也は、クラスメイトの名を使い、予言めいた記事を書く”ミステリー新聞”を作る。
そのときから、その記事どおりに事件が次々におこり、哲也はクラスメイトから注目を浴び始めるが…。
というのがストーリー。
ぼく(哲也)の目線から物語りは進んでいく。
いじめられる背景、両親の不在(共働き)など、そう多くは無いけど、ちゃんと分かりやすく説明がされている。
ミステリー新聞を利用して、いじめっ子を黙らせ
周りの反応が変化していく。
が、
最終的には、誰もが彼を気味悪がるようになり、近づかなくなっていってしまった。
本当の意味での”孤立”を経験して初めて自分の過ちに気づいていく。
自分自身で過ちに気づいた彼は、本当に求めていたのは
何かと考える。
読んだ当時、自分もいじめにあっていたんで、
かなり共感して読んでいた覚えがある。
自分が本当に求めているのは何だろうという問題の答えは
未だに出せてはいないだろうけどww
この年齢でもすんなりと読めてしまった。面白い。