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主人公は中学1年生の少年。父母そして少年3人の家族にお騒がせな出来事が勃発して、少年の探偵まがいの活躍が始る。エンタメ小説としてはまあまあかな。いいたいことは「オトナになったら、小さな男の子になりたい」。
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ある夏突然5億円の遺産騒動に巻き込まれた一般庶民、緒方一家。
マスコミに追われ、両親の離婚の危機に直面し、中学一年生の一人息子、緒方雅男は事件の裏を探るため動き始めた。
果たして、託された5億円の意味とは――
……私、こういう要約文苦手です。読めばわかるよ!
ストーリーも最後まで裏が見えなくて面白いのだけど(母上の演技力w)、一番の醍醐味はやはり島崎君でしょう。
本名島崎俊彦。主人公の親友にして、将棋部の若きエース。
正月の書き初めで「権謀術数」と書く中学一年生です。
銀縁眼鏡で頭でっかちかと思いきや、スポーツもできるらしい。オマケに顔もいいときた日にゃあ、私なら絶対友人にしたくないタイプだが、主人公とは仲良しであります(笑)
両親は普通の人たち(ちなみに家は床屋さん)なのに、一体何故こんな息子が生まれてしまったのやら。
しかしこいつがいなければ確実にこの物語は解決しなかったでしょう( ̄▽ ̄)
これで中一。うーん末恐ろしいわぁ。
指輪は、主人公と二人でペアリングにすればいいと思います←
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イメージ参照(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/6308325.html)
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最後の前あたりまでは楽しくわくわくしながら読んでたんだけど、身代金あたりが稚拙で、いくらアホな私でも警察の判断がこれは無いだろうって感じで、がっくりした。そもそも顔も見てないのに取引って普通しないよね。
浮気が趣味みたいな旦那が、浮気相手の女に結婚申し込んでふられたら、女房に逆戻りして、いきなり女房と息子の安否を心配するようなマイホームパパになるって到底信じられないし。お金があったら別れるって決意がある妻の心境で狂言に手を貸すのもちょと信じられない。
ここ数冊読後感が悪い話ばっかり読んでるキガス。
ラストはいい話のようだけど、全くそれまでに夫婦の愛情とかの描写がないわけで空々しい。
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母親が過去に知り合った男から5億円の遺贈。夫は疑惑を抱き家を出た。息子は疑惑を解明するために友人と種明かしをしていく。最後には再び家族の絆は強く結ばれる
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中学生が自分の出生を探るお話、ストーリー展開が巧みで一気に読ませる。別荘地を間違え現地で関係者との電話のやりとりをするくだりでは、あぁ携帯が広まっていない時(1996出版)はこうだったのかとつい数年前なのに隔世の感を味わう。
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宮部さんの少年シリーズ(と私が勝手に呼んでいる)。1991年作。
とても綺麗な作りで、あまり嫌な感じが表面に出てこない。
マスコミネタになるような事件に巻き込まれたときの、身内の反応、近所の反応、世間の反応などは、後になればなるほどリアルに詳しく書き込まれるようになるが、このあたりではまださっくりと書かれているにとどまっている。
放浪の株屋澤村の最後の大博打の話が、さわやかなファンタジーとして描かれていて、なんとなくさらっと読み流せてしまう。
しかし、後でよくよく思い出してみれば、父親の緒方行雄という男は、そこまでするような男なのかという疑問が湧いてくる。若い頃から浮気ばかりして、そのくせ自分を棚に上げて妻を疑いなじるなんて、それだけで愛想を尽かしてもおかしくないと思う。ちょっと取り乱したくらいで許せるなんて、なんだか信じられないと思ってしまった。ずっとぎくしゃくしてきた夫婦なのになあ。
まあ、そこが一世一代の大博打、ということなのかもしれない。
それにしても島崎くんはすごい。スーパー中学生である。
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今までに読んだ作者の作品(長編)の中で一番読みやすかったです。ジュブナイルっぽい雰囲気で、ミステリとしては物足りなさを感じました。でも、作者の描く聡明で善良な少年は、こういう作品には合っているように思います。
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こんな幸せなミステリーを読んだのは初めてかもしれない。…いや、あんまり読まないジャンルってのもあるので。前半の悪意に気持ちが潰されそうになりつつも、コミカルな筆致助けられ、幸せな謎解きに導かれる…素敵な読後感でした。
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そこに彼の存在は考慮されていたんだろうかということを考えてしまう。
考えに考えて、考え抜いた末の計画だったのかもしれないけど、彼の存在はどういう位置づけだったのだろうかと。
自分たちにくっついてくるもの、としか考えられていなかったのだとしたら悲しい。
誰よりも影響を受け、誰よりも振り回されたのは彼なのに。
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明るい現代もの。展開が早くて一気に読む。5億円が遺贈されたゴタゴタの時点では、その後どうなるのかと思ったら、誘拐事件とは。でも明るく解決してしまいます。 本筋とは関係ないですが、1990年頃は、5億円の数か月の預金でも利子は言うに足りるぐらいついたのか。今は、それほどではないよなぁ、たぶん。 それにしても、直前の「伊集院モノ」の10年以上前の著作とは。伊集院さんのは過去の比重が大きいというのはあるのだけど、それにしてもこちらの方があたらしく感じます。