紙の本
この世には誰にも気付かれない死が溢れてる
2002/03/27 01:29
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投稿者:椎名 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「戦場なんだよ、ここは」とさとるがいった。逃げ場のない戦場。遠くの誰かが同じ場所で感じてる。ひっそりとして静かな、誰にも気付かれぬまま迎える死が溢れてる戦場を。
フィッツジェラルドの『マイ・ロスト・シティー』を思い出した。享楽と退廃のアメリカで何もかも得て、そしてこれからの人生で何も得ることはできないだろうと、思った彼。不幸ではない。むしろ幸せだ。けれど幸せの中にあるこの影は抱えたまま消えることはない。欲しいものさえ分からないまま、何かに飢えてる。この世を知れば知るほど、何が本当で何が嘘か、何が幸せで、不幸せか、わからなくなっていく。
私はまだ「ヒカル」の存在を消せないままでいる。この本を読んで、そしてじっと見つめてください。あなたの中にも「ヒカル」の存在はきっとあるはず。
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最初の1ページ読んでめちゃ読む気失せたけど、読み進めて行くうちに面白くなっていった。
苦手な比喩が多かったです。
最後の主人公が変わるとこはよかったです。
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中学生の時に先生がテストで出したとき以来、
辻仁成にハマりこの人の本を読みまくりました。
終盤のスピード感はホントに鳥肌もの!
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孤独な少年が誰にも見えない「ヒカル」という存在とともに生きる。ミュージシャンだった作者が初めて執筆した快作。
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僕にはヒカルがいる。しかし、ヒカルは僕にしか見えない。伝言ダイヤルで知り合ったサキ。でも、知っているのは彼女の声だけ。あとは、冷たい視線と敵意にあふれた教室、崩壊寸前の家庭…。行き場を見失い、都会のコンクリートジャングルを彷徨する孤独な少年の心の荒廃と自立への闘い、そして成長―。ブランク・ジェネレーションに捧げる新しい時代の青春文学。第13回すばる文学賞受賞作。
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辻仁成の処女作です。僕とヒカルが、イジメや昔の出会い系、教育現場などの屈折した現代に立ち向かっていく青春小説。初めの方は読みにくいが、だんだんと読みやすくなる!
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辻仁成さんの処女作。心の荒れた孤独な少年の話。ありがちと言えばありがちかも・・・でも描写が新鮮なところも多々ありました!辻さんの文章はお気に入りになりそうです。
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知らなかったのですが、実は処女作だったのですね。
作家、詩人、音楽家、映画監督、そして中山美穂さんの夫。
「ぼく」の青春を「ぼく」自身が語ります。
私には、この「ぼく」のような生き方は経験がないけれど、読めば「ぼく」の気持ちとともに光景まで想像してしまいます。
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ぼくは転校し慣れた中3生でヒカルという自分にしか見えない心の友を持っている。今回の学校ではどうやらうまくクラスに馴染めず陰湿ないじめをうける。電話だけの友達サキも結局はお話だけの存在で会ってはくれない。家庭は崩壊、行き場のないぼくは……。
ブランクジェネレーションね……共感できるかもしれないが、やっぱり私はこんな学校にいたらいじめを許さないと思う。いらだちの時代。でも彼は成長したいと思うとこ前向きだよね。'92
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初めて呼んだ辻作品。こういう若さゆえの危うさみたいなものは、これからもきっと色んな人の文で表現されていくんだろうなあと思う。妹の読書感想文代筆時にこれで書きましたら賞を頂きましたよ(笑)
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正直、この手の「行き場ない怒り」的な話は苦手である。私は物事を深く、深刻に考えない(考えられない)ので、いまいち共感できないのです。ラストはかなり引き込まれましたが…
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「エコーズ」の辻仁成が本を書いたんだ?」ということで大学時代に購入。当時は斬新な印象を受けたが、今読むと…ちょっと…。
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僕にはヒカルがいる。しかし、ヒカルは僕にしか見えない。伝言ダイヤルで知り合ったサキ。でも、知っているのは彼女の声だけ。あとは、冷たい視線と敵意にあふれた教室、崩壊寸前の家庭……。行き場を失い、都会のコンクリートジャングルを彷徨する孤独な少年の心の荒廃と自立への闘い、そして成長──。ブランク・ジェネレーションに捧げる新しい時代の青春文学。第13回すばる文学賞受賞作。
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僕にはヒカルがついてる。でも、僕以外にはヒカルは見えない。
目まぐるしく、鮮やかに移り変わってしまう現実と向き合い苦悩する主人公のお話。辻仁成さんの処女作。
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高校の現国で読んだ作品。途中で種明かしというか、オチがわかってしまうので、残念と言えば残念。野島伸司的な匂いがする作品。ありがちっちゃーありがち。だけど、おもしろい。野島伸司よりこちらに軍配をあげたい。