紙の本
これはカント哲学だ(へなへな)
2003/09/02 12:21
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ころり - この投稿者のレビュー一覧を見る
激しすぎる期待を胸に読ませていただきました(何を期待してたんだか…)。正直な感想ですが、読みながら首をかしげることが多かったです。僕は性的な倒錯度はそれほど高くない、割りと世の平均のちょい下くらいをかすめて生きている、一善良市民を標榜していますけれども、著者の断定的な物言い(とりわけ男性の意識および心理について)には余り納得できませんでした。やはり性差の隔たりと言うのがあるのか、もしくは自分の思い込みとは違って、小生がしあさって方面にスルドク傾斜した性的傾向を持っている所以かも知れませんが。
内容には直接関係ないところで気になったことをもう一つ。これはこの本に限ったことではありませんが、外来語の多用が目につきました。かっこ付きで日本語の説明を加えるくらいなら、日本語で書いていただきたいと思います。もしそれが専門用語であるならば、日本語に続けてかっこ内にアルファベット表記していただきたい。なんでもカタカナにして外来語にするのは、便利なようで問題の方が多いと思います。
目次
序 PRE-TEXTE 女だけの王国
1 歴史 下着進化論
2 家族 下着と性器管理
3 現代 パンティはカジュアル化する
4 心理 鏡の国のナルシシズム
5 生理 性器を覆う絹のラップ
あとがき
余談および個人的見解ですが、カントってなんだか嫌な言い方です。
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人はなぜ性器を隠すのか?
という至極当たり前だけど、すごく興味深い問題にがんがんとつっこんでいきます。
さっぱりとした語り口で学術的にしっかりとした本でありながらとってもとっつきやすく、読んでいて面白いです。
この筆者の魅力がこうさせているんだろうな。
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以下に感想が。
http://blog.livedoor.jp/subekaraku/archives/18012624.html
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フェミニズムといえば・・・の上野千鶴子さんの代表作らしいですね。
私にとっては、『ふつうの女性はこういうことを考えているのか・・・?』という驚きの連続でもありました。
フェミニズム、深いです。
てか、私には本質にたどり着くことができないかも知れないって気がしました・・・評論になっていませんね・・・
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上野千鶴子先生の名を知ったのはこの著作からでした。衝撃でした。その後、フェミニズムやジェンダーフリーについてのお考えを読む機会にも恵まれ、カミソリのように切れる人だなぁという印象です。
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07年:
下着の変遷をたどることで、セクシャリティ、特に女性の身体的自意識の文化史を見た本。上野千鶴子らしい軽快な語り口ととっつきやすいエピソードながら、近代におけるセクシャリティの問題を明らかにしている。のぞき部屋の女性の自意識を、”パノプティコンの裏返し”と看破したのはさすが。
〜『のぞき部屋の中の女は、原則的にはのぞき部屋の鏡の向うに覗いている視線があることを前提にして、自分が性的にディザイアブルだという意味付与をやっています。ところがしだいに、その視線が現実的になくなってもかまわなくなってしまう。そうなれば視線の回路というのは、具体的な他者を媒介とする必要がなくなって、観念的に自分の中で自閉します』『近代は、逆転した性の内面支配を打ち立てました。女性の性欲の存在自体を認めないのです。内面支配ですから、管理者が外部にいるのではなくて、一人一人の女性の超自我の中に小さな管理者が宿っています』
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一見ぎょっとするようなタイトルと表紙の本だが、著者の上野千鶴子は東大の社会学の教授であり、フェミニズム論者として著名である。
セクシュアリティとは、なんなのだろう。
ともすると下品になってしまいがちな内容と、正面から向き合って論じている本である。
主観性が残り、学問的とはいえない部分もあるように思うが、こんな本があるなんて!と衝撃を受けた。
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下着を通したジェンダー論。
内容的には今見ると少し古いのだが(これは扱っているネタ自体が風俗という変化しやすいものだから仕方ない)、
女性から見たフェミ論ということで非常に参考になる。
例えば次のような視点は、男からは到達し得ないと思う。
「身体の形成というのは女の子にとっては他者が、もっとはっきり言うと、男性が与える身体像を内面化していくプロセスと言えます。(中略)男の子の場合には、女によって身体像が与えられるということは考えられません。」
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人の考えは人の考えで、そういった考察もあるのだろうと思う。
そう考えるに至るための環境や得た知識などは千差万別であるから、そこから導き出される考えは絶対の論理ではありえないわけで。
あくまで平均的に考え、状況を判断したらこういった状況が出てきた、と。
それに対してこういう考察ができる。という前提にたって問題提議がされているだけなのだから、こういう感想があってもいいだろう。
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「女自身にとって女であることは謎である」
あとがきより。その通りだ!
現在でも充分適応する、女性ならではの大胆で赤裸々な発言。
んでも、私は男性器単体でも興奮しますヨ!
(っと言ってみたけど、やっぱり作中の説のほうが有力かなあとも思ったり)
(経験のゼロとイチの間にある大きな隔たりは不可逆なので私には何とも)
官能小説を書く際には是非とも参考に。笑
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フェミニズムの女王、上野千鶴子が女性のパンティについて語った本。
どうして、周囲の人には見られない下着のファッション性に執着するのか?何を基準にパンティを選ぶのか?
歴史、消費、心理、多面的な考察をおこなっている。
「おんなたちのパンティと男達のそれに対するファンタジーは、ただそれによって隠されたものへの想像をかきとめるためにだけ、あるように思える」p17
解剖学的な位置関係や形状からは意味のない女性の下着はなぜ存在するのか?結論から先にいえば、機能、フェティシズムのどちらか笑
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今和尚の本ですら伏字になっている言葉が、カタカナで、学術用語のように堂々と書いてあるのが痛快だった。社会科学者の書いた本に「カント」という言葉が出てくれば普通はイマヌエル・カントのことだと思うけどこの本では…内容については、まあまあ面白くて、分かりやすい。もちろん低俗じゃない。上野さんはこの時から凄い人だったんですね、色んな意味で。訪問者1000人突破! してるのに気づいた。
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男性と女性の考え方の違いや結婚についての論文です。現在私たちが常識と思っているものが、時代によって地域によって異なったものになっていることを興味深く読むことができます。挿絵がちょっと過激なので満員電車の中で読むには勇気がいるかもしれません。
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大変おもしろく読めた。下着について身に付ける人とその人との関係性などが時代の変遷などとともに述べられている。新しい視点,考え方が得られたような気がする。そんな本であった。
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周りが上野千鶴子上野千鶴子いうから読んだ。なんだこれ。昔、ロフトの地下で見た映画でニューヨークなんたらというのがあって、ゲイやらレズやらがどんちゃかしてるの見て、どう反応したらいいのか良くわからなかったのを思い出した。堂々と読むには抵抗あるだろうけど、面白かったす。