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紙の本

失われていたルーベンスの名画

2002/02/27 23:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:キイスミアキ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 美術館学芸員クリス・ノーグレンのシリーズ。第2作。

 主人公の勤めているシアトル美術館に、交渉事の仕事が入る。クリスは、館長のトニーからこの仕事に関わることを頼まれ、不安を感じながらも引き受けることになる。
 
 アメリカの複製画輸入会社の倉庫で、イタリアで盗まれたルーベンスの名画を発見したクリスは、盗難事件の解決のためにイタリアへ向かう。
 
 
 エルキンズの作品には好人物の警官が決って登場しているのだが、今回登場するのは警官ではなく軍人となっている。イタリアの美術品盗難特捜隊の副隊長で、ロンバルディアの鷲という異名を持つ、アントゥオーノは、一見冷たくつまらない人間に見えるのだが……この人物もご多分に漏れず、いいキャラを持っている。ロンバルディアの鷲に対してクリスが最初に抱かされる印象が変化していく様子、物語が終焉を迎えるころの彼の心情が面白い。
 
 クリスと、恋人アン・グリーン大尉との関係も気になるところ。この気になってしまうような描写の巧みさは、エルキンズの奥さんがロマンス作家であることに関係が……やっぱりあるんだろうか。

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2014/10/13 11:23

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2015/07/25 13:16

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2017/02/12 00:04

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