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1つ1つの例を読んで「へー」って思ったけど、あんまり実感が無いのがどうも…まぁ深層心理の話だから仕方ないんだけど
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グリム童話を心理学の視点から読み解いた一冊。
面白いけど流し読みできる内容ではない上にかなりの厚みだったため、1週間かけて少しずつ読みました。事情から急いで読みたかったのですが、時間に余裕のある時に読んだほうがいい本。それでも、グリム童話を心理学という観点からこんな風に読み取れるのか!と感心しました。
巻末にそれぞれの章で解説されている物語が載っているので、各話を読んでから対応している章を読むといいです。
著者はユング心理学で有名な方なので、それを簡単に理解してから読むのがいいのかも。
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グリム童話に隠された謎が、心理学の知識がない人にも分かりやすく書かれている。マイナーな童話が多いが、最後にストーリーが全て書いてあるから大丈夫。
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こういう話を放送大学のラジオで聴いていて、面白いなーと思っていたのだけど、全部この本に書いてあるようなことだった。ずるいなー、あの講師は。確かに河合先生の名前は出していたけど、「これらはほとんど全部河合先生がおっしゃていることです」みたいなことは言ってなかった。
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昔話を心理学の視点から解き明かす。西洋と日本の昔話の共通点からは普遍的無意識をかいまみることができる。
河合先生とユングの話はしっくりくる。自分と影とが葛藤し摩擦を起こり、そこから第3の道につながることもあると。そこから個性化が始まると。厳しくも温かい言葉だ。
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震災から半年が経って、少しずつ考え直すヒントになるような本をたくさん紹介していただき楽しかったです。
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昔話、おとぎ話、メルヘンというものは国は違えどよく似た話が多い。よく知られていない話ではあるが、心理学をやる人は昔話を熟読し理解しなければならない。
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【新入生に対して、入学前に紹介している本】
臨床心理学的に人を理解する方法のひとつの有り様を、グリム童話をテキストに興味深く学ぶことができる。文章が平易で読みやすい。
(F先生)
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グリム童話の心理的分析。
童話、昔話って面白いなあ。面白くて、深い意味がある。
良い物語が語り継がれて、昔話になるんだろうけど。
心理学的な分析は鋭くて、なるほどーと思った。
でもなるほどー、以上の感想が持てなかった。
知識不足か。
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なかなか面白かった。
一人の女性として、アニムスと母性の対話が興味深く読めた。
四十で不惑というけれど、迷い悩むこと、簡単に答えを出そうとしない所に心の豊かさはあるのだなと思った。
■メモ■
・わたしの人格形成に影響を与えた書物とは?
・日本における子どもの元型の力強さ。母親の多くが、自分の子どもを英雄にしたがる。
・グレートマザー:母性の両面性:生と死、育みと飲み込み、過保護と拒否
・鳥:魂・精神
・母親が父親の役割も担い始めると(過保護)、母親的な役割が希薄になってくる(拒否)。
・怠け者:特に西洋における¨勤勉さ¨への補償作用、自分の心の声(無意識)に気づく。怠け≠創造の放棄
・個人が受け入れられない¨影¨:全体性の回復のため。影は悪ではなく、人生の豊かさへのきっかけ。
・父性原理に基づく宗教:キリスト教
・母親コンプレックス:母からの早い離脱か自分の女性性の否定
・思春期の女性:子どもから乙女へ:女性の心の中の男性が母親を疎ましく思う気持ち
・トリックスターの善と悪
・孤独で未成熟なアニムスを背負う女性の一般論の力強さ「なぜ私がしてはいけないの」→アニムス(父性)とグレートマザー(母性)の対話¨知恵をそなえた愛¨
・アニムスの思考:1か0か:常に現状に満足していない:自分の責任で生き方を変えていかねばならない
・アニムスとの対話:自分の無能さを知る。
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心理学者である、ユングを読み解く事はなかなか勇気が普通はいるかも
しれないけれども、こういう民俗学から見た、深層心理って読みやすいし
気になってとても面白かった。
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面白い試み。ユングの心理学は個人内神話と普遍的神話の接合点というところに一つの肝があると思っているので、このような主題がユングに合わないはずはない。それぞれの童話は巻末についており、童話を改めて読む機会を与えてくれるという意味でも、読んで損はないのではないかと思う。
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心理学はもちろん、昔話そのものも楽しめた。ただ、心理学の用語で初心者にはなじみのないものも多く、初心者向けではないように思った。昔話を題材に、心理学を学べて楽しい。
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まず注意したいのは巻末に原文が全て掲載されているという事!私は一通り読み終わってから気づき膝から崩れ落ちる思いでした(ちゃんと目次読め)
おとぎ話自体殆ど読んだ事が無い私でも、興味深く読めました。
伝承のためのお話という普遍的なテーマを、心理学者独特の視点から丹念に分析しています。
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(memo)
◇心的エネルギーの退行
(P71)
"人間の自我はその活動にふさわしい心的エネルギーを必要とする。ところが、その心的エネルギーが自我から無意識へと流れ、自我が利用しうるエネルギーが少なくなるときがある。それを心的エネルギーの退行という。
このような退行状態では、人は活動できないし、意識的統制の少ない空想にふけったり、幼児的な願望が強く前面に出てきたりする。退行状態におちいると、われわれは他人の少しの親切を無闇にありがたく感じたり、少しの冷たい仕打ちを極端に冷酷に感じたりする。それは現実とずれたものではあるが、観点を変えると、より真実を把握している―拡大した形で―とも言うことができる。"
◇グレートマザーの否定的側面、強すぎる母親(未成熟なアニムス)
(P81)
”母親は無意識的なグレートマザーにも比すべき保護と、父親的な強さという役割をしょいこむあまり、人間的な母親の役割がもっとも手薄になってくる。”
”子どもは一方で過保護を体験し、一方では人間的な接触に欠けるという点で、強い拒否を体験している。”
(P82)
”物質的な過保護の裏には、しばしば人間的な愛情の不足がある。"
”かまどの火に身体を焼くほどの苦しみと、死と再生の過程を経なければいけない”
(P256)
"アニムスは女性を苦難を通じて、より高い自我へとひきあげる。"
(P257)
”このような転落はアニムスにとりつかれた女性がしばしば味わうものである。”
(P258)
”アニムスを真に発展させようとする人は母性を発展させなければならない。”
”アニムスに鍛えられない母性はあまりにも泥くさく、母性によって支えられないアニムスはあまりにも冷たい。”
(P281)
・西欧はキリスト教に基づく一夫一妻制の影響で、昔話にもお姫様と結ばれてハッピーエンド(自己実現)のものが多くみられる。
日本においてはこの限りではない。一夫一妻ではなかったから。自然と人は対立する概念でなく、一部である、という自我と世界の境界のユルさ。
人は言いたい事を、事実・こじつけてもっともらしく言うものだ。
力による条件つき正義による歴史。