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久々に読んだのだけど、意外と読みやすくおもしろかった。
これは長野さん初期の中でも分かりやすい。
程良いノスタルジーとか、おとぎばなし感。
これまた出てくるお料理が美味しそうで、ニジマスのバターをおとしたのとか、
梅をこがした風邪の薬や麦茶にお砂糖を入れたものさえ魅力的。
少年3人はみな愛らしい。
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内容(「MARC」データベースより)
時がたち、腕時計の鍍がふたたび剥がれ落ちる日が来れば、
もう一度彼らと逢うことがあるかもしれない。
ある夏の月彦の不思議な体験を描いた「夏至祭」と、
「綺羅星波止場」「詩篇カレイドスカフ3」を収める。
*☆*――*☆*――*☆*
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ひとつひとつの単語や場面がきらきらしている。
情景が美しい作品。
半夏生の花咲く頃、月彦が出会った二人の少年。
薄水青の紗のリボンを胸に結んだ黒蜜糖と、
白いシャツブラウスの襟をピンで留めている銀色。
二人と月彦をつなぐ、ふしぎな懐中時計。
過去との邂逅。
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(推薦者コメント)
「野ばら」と関連性のある作品です。セットで読むことで面白味が深まると思います。
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銀色と黒蜜糖が出てきます!
野ばらと違い、二人とも性格が少年みたい。
甘えん坊な黒蜜糖としっかり者の銀色の会話がかわいい!!
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野ばらとセットでよんでみて、ものすごくキャラたちの性格や人間味がわかりやすく、深くなった。
不思議な世界に圧倒される。
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黒蜜糖と銀色と月彦が出てくる。
「野ばら」に出てくる登場人物と同じだが、これは関係があるのだろうか?
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きっと私の青春時代すべての核だった。
HNは銀色からとっていて、今でも使っているし好きな色は銀色。
少年達のやり取りがやっぱり良い。
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すごく好き!
時間が交錯しながら、夏に起こる奇跡のような体験。
また会えるといいね。銀色と黒蜜糖に
相変わらず猫関連の話が多い。
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上質な文体で幼い少年たちの幻想譚である。羅針盤が象徴的である。宮沢賢治の童話の影響も感じられた。夏至祭のようにはかなく、終わりがとても良かった。著者の別の作品を読みたい。
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面白かったです。
銀色と黒蜜糖、月彦にまた会えて嬉しいです。
「野ばら」を読んでいるので、銀色と黒蜜糖が白猫と黒猫と知っている読書でしたが、ふたりが性格の違う猫っぽくて可愛いです。
半夏生の集会も綺麗で賑かで素敵でした。
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ずっと積読になっていた一冊。
たぶん10年ぐらい前に購入してる一冊。
不思議な世界と
綺麗な言葉と
夏の夜にぴったりの本。
本の醍醐味の、紙質と文字の印刷がすごく良い味を出していました。
腕時計が落ちていたら
それは
不思議な世界を繋ぐ羅針盤かも。
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長野まゆみさんの中編ファンタジー小説の佳品です。主人公の青年・月彦と母と祖母、近く取り壊される予定の空き家に住む二人の美少年、甘い食べ物が大好物の黒蜜糖と厳格な性格の銀色。祖父の形見の羅針盤付きの何故か夏になると止まる時計、夏至祭、路面電車、ストーリーはごく単純で短くあっさりとした話ですが、細部の情景がイマジネーションを刺激して鮮やかに脳裏に浮かび、ラストの優しく心に沁みるような真相が読後永遠に記憶に刻まれそうな気がしましたね。棠梨(ずみ)、睛(め・ひとみ)、楊桃(やまもも)等々の漢字も風情がありますね。
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空家であるはずの屋敷に棲む、黒蜜糖と銀色という不思議なふたりの美しい少年と主人公・月彦との数日間。
読みながら、あぁ、これこれ……と思う。
束の間、幻想的な世界に浸ることができた。
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長野先生いわく「野ばら」の初期形らしいので、登場人物の名前がまんまです。
でも中身は、薄暗い神秘的なときの長野まゆみだ…
誰が生きてるんだかしんでんだか分からんときの…