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さらし首の名所暗闇坂にそそり立つ樹齢2千年の大楠。
この巨木が次々に人間を呑み込んだ?近寄る人間たちを狂気に駆り立てる大楠の謎とはなにか?
信じられぬ怪事件の数々に名探偵御手洗潔が挑戦する。
だが真相に迫る御手洗も恐怖にふるえるほど、事件は凄惨をきわめた。
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御手洗作品の舞台は馴染みの有るエリアが多いのですが、この作品は特に地の利がある場所なので特に生々しさが・・・。
ただでさえおどろおどろしいと言ってもいいくらいの内容。想像力が倍増してドキドキでした。
コレもかなりの再読数。
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いっちゃん最初に読んだ御手洗シリーズ。
当時、ミステリ自体ほとんど触れた事が無かった多感な高校生の自分は
あまりのスケールのでかさに、ただただビビルだけでした。
名作です。
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グロテスクですし、おどろおどろしい。だけれども、どっかにコメディがあって、じんわりほろりとするのは、島田さんの素晴らしいところでしょう。
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御手洗潔シリーズ。
横浜暗闇坂には、樹齢2千年の大楠木がある。
江戸時代には刑場があった場所のため、
この大楠には首を刎ねられた罪人の怨念が乗り移っているという
噂が囁かれていた。
1984年9月、横浜を大型台風が襲った翌日、
暗闇坂の洋館の屋根の上に、楠木をみつめたまま死体になっている、
洋館の住人藤堂家の長男が発見されて・・・
楠木が怖くなること必至です。
全般通して陰鬱な感じがしますが、
御手洗潔は相変わらずです(笑)
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拷問の絵もよかったし譲の気持ちもよくわかる。
とにかくたまごが先かにわとりが先か、私の方向性は
これを読んでいた高校生のころ(20年近く前…)、決定しましたね。
レオナもまだ駆け出しの女優だし、御手洗も石岡くんも若い。
「血がにかわのようにねばねばする」なんて表現はたまりません。
何度読み返したかわからないけど、これは宝物のような一冊です。
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大分前に読んだのだが、内容を忘れてしまったので再読してみた。
読んでいる途中で思い出してきたけど、やっぱり怖かった。
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さらし首の名所暗闇坂にそそり立つ樹齢2千年の大楠。この巨木が次々に人間を呑み込んだ?近寄る人間たちを狂気に駆り立てる大楠の謎とはなにか?信じられぬ怪事件の数々に名探偵御手洗潔が挑戦する。だが真相に迫る御手洗も恐怖にふるえるほど、事件は凄惨をきわめた。本格の旗手が全力投球する傑作。
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トリックが凄かった。
良いのそれアリなの?と笑った。
さすが島田。本当に天才だと思う。その発想は無かった。
レオナ初登場の巻。
この頃はまだ受け入れられたなあ。
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かーなり気持ち悪いとの周囲の評判を聞きトライ。
なるほど、ところどころおどろおどろしい。
描写もエグイものもある。
本編との絡みで死刑の方法などを細かく、しかも写真、図入りで解説などをしているから余計にそういった印象ものこるのだろう。
しかし、物語全体としては気味は悪くとも、気持ち悪い内容ではなく、ある意味かなり正当路線。
なぜ屋根の上で殺されていたか?などの謎解きにはちょっと無理があるような気がするが、巨人の家のトリックには恐れ入ってしまった。
全670ページという長編だが、過去と現在、日本と異国、ストーリーは大楠を中心としてとにかく飛び回るのであっという間に読めてしまう。
さて、今回で『占星術殺人事件』『斜め屋敷の犯罪』『眩暈』に続き島田荘司さんの作品は4作目。
そこでふと気が付いたことが。この人の作品は(少なくとも僕が読んだものでは)背景やネタはダークな雰囲気満載だが、意外と人が殺されない。
おそらくミステリーと名の付く小説で平均殺害人数を出したら圧倒的にこれら作品を上回ると思う。
人を無駄に殺さず独特の雰囲気をかもし出す。
そこに『殺人』があるからミステリーなのではなく、そこに『謎』があるからミステリーである。
そんなことを思った。
KEY WORD>>暗闇坂の人喰いの木(著:島田荘司)
昔から不吉な噂ばかりが付きまとう暗闇坂。そしてそこにそびえ立つ樹齢二千年の大楠。
過去に数度、奇妙な事件が起こったこの坂で再び奇妙な事件が起こった。
事件解明のため名探偵御手洗が動く。
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びっくりしました。こんな本は初めて読んだ気がします。
もはやホラーと言ってもいいぐらい気味が悪いのに、読後感がすごくいい。目を反らしたくなるようなグロテスクな描写の連続でも、一字一句漏らさず目で追ってしまいました。『死のアート』に在るという魅力を、この作品もまた体言しているように感じます。
でも、こんなに猟奇的な物語でも、じんわりくる優しさがあったり、キャラクターが魅力的なのはやっぱり島田作品なんだなぁ~と思います。
それから、合間に入る、石岡とは別の一人称で語られる物語が何なのか…それがわかった時は鳥肌が立ちました。記憶に残るミステリーです。
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10年前?15年前?
時差で眠れなくて(馬鹿)ハワイのバスルームで読んだ本。ベッドルームはみんな寝てたから、明かりがつけられなかった。
今でもハワイや、日本でもホテルのバスルームに居ると思いだすあの恐怖。読んでいる間中恐かった…。
読み直したいのだが、恐くて読み返せない。でも読みたいな~と思いつつもう10年ほど経っている。
読み直したいな。でも恐い。
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英国紀行の石岡君のはしゃぎっぷりが超可愛い。
でも読んでる最中も読み終わった後も、なんとなく鬱になる。
面白いことは面白いんだけど…。
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「慎み深い女性が、自分でいきなり君に電話をかけてきて、間髪を入れず君が既婚か未婚かを尋ね、二度目を待たずにお茶に誘い、子供や恋人の有無を確かめ、待ち合わせ時間に三十分も遅れて悠々と登場すると、怖い顔をしていたと言って君をなじり、さらには印税のパーセンテージに、君の原稿料の値段を単刀直入に尋ねたわけだ。なんとも控えめなお嬢さんじゃないか」
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樹齢二千年といわれる大楠のある日本の館を舞台にした、おどろおどろしい連続殺人。普通でない死に様。奇想天外、というやつだろう。
御手洗シリーズのヒロインの一人、レオナとの出会いの事件。
イギリスに出張までするが、全編通してどこか横溝正史作品のような日本らしい湿度や暗さがあり、単純なミステリーとは言えない深みがある。
すべてがわかったあと、グロテスクさよりも哀しさが残る。