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紙の本
人間のエゴむき出しの悲惨さ
2001/11/15 17:37
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投稿者:なたね - この投稿者のレビュー一覧を見る
どうしても、人間という種族は「排他的」で「優越感」を持ちたがるのだろう。
理解不能なものに対して押し付ける「偏ったルール」。このゼノサイドで描かれるのは徹底した人間悪の表現に他ならない。
感情のおもむくままに人を傷つけ、異種生物のピギーを傷つけ、破壊した後の惨劇を見て「こんなはずじゃなかった」と反省するが、またなにかあればすぐに他者を傷つけようとする惑星ルジタニアの住民達。
エンダーを支えようともしない彼が選んだ「家族」も、この住民だと考えれば、要所要所に出てくる腹正しい振る舞いもよくわかる。
ここまで傷つけられたのだったら、こんな惑星放っておけばいいのに、とさえ思ってしまうような展開なのだが、そこにはちゃんと「バガー」や「ピギー」(そして無機質名はずのコンピュータ)などの人間以外の種族の暖かな姿で補われている。
彼らの純粋な「生」への大きな希望が、悲惨でエゴ丸出しの人間の姿と対照的で、作者はこういうメッセージを送りたいのだ、と共感してしまう。
胸を打たれるほど、悲惨で切ない大量残虐のシーンは、今でも人間がいつでもこういう姿になってしまうのだ、と警告されているようで私達の戒めとして心に強く残っている。
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