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現実と非現実の境目で起こる、夢での不思議な出来事について。
実はいろいろなところに繋がっているのかもしれない・・なんちって。
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エッセイ集。
人間が手の届かないところで、人間らしさが見えることとか、超人的な作用がこの世の中にはあるんだなぁと。
それは超能力とかそういう言葉で片付けられるんじゃなくて、想いとか違和感とか空気感とか直感とか。
吉本ばななはそこを追及するというより、そのものを受け入れ、そのままを楽しんでいる。
やわらかいヒトだ。
個人的には『正確とは?』が好き。
突き詰めると深い話。
恋人を愛して止まないということを雄弁に語るNくん。
しかし彼は本来物静かで、女々しい人。
恋人への賛辞や情熱に、周りの人は見惚れる。
しかし待っていたのは死。自殺。
自分の中にも違和感を持ってたんだろうなぁ。
きっと恋人にふられたんだと思うな。
感覚的にだけどわかる気がする。
「誰かに話したいと思っていることを、もうすでに何らかの形で伝えている」
「すぐさま仲良くなった人は、時間や距離を置いても変わらなく付き合える。それはその人の魅力そのものを好きになったから」
「人は人を本質的には裁けない」
「人間は何に関してもこの程度でいいんじゃないか」
「その人の身から出た言葉は深い」
「いろいろ大ざっぱな点や不合理なところがあってあらゆる官能を忠実に感じながら生きていたい」
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私はしょっちゅう夢を見る人間です。
しかもそれがリアルなものばかりで、
起きた時には一日終えたような気分になることもあります。
この「夢について」は、ひたすら彼女の見た夢の話が並んだ一冊なのだけど
彼女の小説に共通して登場する「よくわからないけれど確かにある何か」、みたいなものがものすごい力で夢を操作していて、
彼女はそれをごくごく普通のものとして受け入れ(既に受け入れるという言葉すら大げさに感じられるほど)ている事実がつづられていて
ぜひ宝物にしたい一冊。
挿絵は原マスミという人が描いており
エピソードの中にもいくつか、このイラストにまつわる話があって
青を中心にした静かなイラストがとっても印象的でした。