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柳原白蓮をモデルに描かれた事実に基づいた話。
筑紫の女王とまで言われ経済的に不自由なく暮ら
していた白蓮の波乱の人生を描く。
年下の男と出奔するとはこれまた激しい生き方。
3回結婚していることになるのだなあ。しかし最
後の結婚で幸せになれたようでよかったのではな
いか。
悪女とはこういう人のことをいうのだな。
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お家のために厭々結婚させられてええことなかったわけだ。
そういったことが少なくなった現代、未婚の女性が増えているのはどういうわけだ。
そもそも結婚ってなんだ。
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朝ドラの「アンと花子」に出てくる白蓮と違い、悪女と言われそうな女性が書かれていますが、今と違い不倫を貫いて、幸せをつかむすごい女性だと思います。
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某局連続ドラマは見ていなかったのですが、主人公を差し置いて(?)話題になったこの方に興味が出たので小説をちょっと読んでみようと。
人は真っ当に清廉に生きる人に惹かれますが、大胆にわき道にそれ世間から非難轟々の人生を貫いて生きる人にも惹かれたりします。私はその口でした(笑)
与謝野晶子もそうですが、案外とこの時代に生きた女性の中には大胆と言うか奔放というかそういう人がいたのだなぁと驚きます。今だって不倫と呼ばれる恋愛はたくさんありますが、姦通罪があったこの頃とはやはり事情が全く違うでしょう。ましてや皇族の女性。
縛りがきつければきついほど逃げたくなる心は大きくなるものなのでしょうか。
しかし、これだけ世間に美しい美しいと言われまくっていたらたいそう生きにくかったことでしょうね。
小説読んだ限りでは、「私は美しいからいろいろ仕方ないですわよね」という感じで十二分に自覚しながら生きておられたようですけれども、美しさは罪ってこういう人のことを言うのだな、と思います。
林真理子さんはこのテの話を書いたら、本当に上手です。筆が乗ってるという感じがじんじん伝わります。
二十年も発刊されてから過ぎているのですからまた驚き。内容のせいもありますが、全く古くないどころか普遍なんだなぁ止むに止まれぬ恋情って、としみじみします。
史実を基にしているとは言っても小説ですから、読みこなしやすいようフィクションもかなり盛り込まれているのでしょうね。
小説ではないもう少しリアル柳原白蓮さんに迫った関連本も読んでみたいところです。
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白蓮の自伝を先に読んでいて良かったかも。
自伝の方は幼い時代から龍介に出会う直前まで。
この本は、伊藤伝右衛門に嫁いでから龍介と幸せになるまで。
「筑紫の女王」と言われた頃の事も詳しく書いてある。
それにしても、この時代のご婦人方の恋愛事情。
白蓮と龍介だけに限らずだったので驚き。
その辺の内容はちょっと引いた目線で読んでしまった。
自分を貫いて良かったのだろうけど、やっぱり周りも迷惑をこうむるし、本だけの内容では済まされぬ事も多々あったのだろうな。
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(2016.01.17読了)
かなり古い本です!
実際に読んだ本は表紙がこの画像違いますが、まぁ、しょうがないです。
もう20年以上前に書かれた小説ですから(^_^;)
舞台はさらに古く大正時代。
姦通罪があった頃のいわゆる不倫の恋の物語です。
このお話、すごいことにノンフィクションなんですね。
最初から3分の2くらいまでは、めんどくさい本読んじゃったな、と思ってムリムリよみすすめましたが、終わりに近づくに従って面白くなってきました。
結果、最後まで読んで良かったですヾ(๑╹◡╹)ノ”
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物語を読み終えて、60点を超える参考文献が目に入ったときに、グッときてしまった。さらに白蓮と龍介の往復書簡700点以上も親族のご厚意で提供いただいたという。映画でも音楽でも芸術でもスポーツでも、人生が透けてみえるものが面白い、といつも思う。誰かの人生に深く入り込んで心臓が高鳴っていくのが感動だとも思う。林真理子さんが白蓮というひとりの女性の人生を、これでもか、という熱い想いで教えてくれた。作者の「心意気」と白蓮の生きざまというものすごい魂と才能のぶつかり合いにクラクラした。こういう出会いがあるから読書はおもしろい。
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以前から読みたいと思っていた本。その割に積極的に探すこともなくネットで購入することもなかった。なんでかな。奥付(といっていいのかな?)を見たら1994年発行だった。結構古いのだな。ネット始める前だな。
寡聞にして柳原白蓮のことも白蓮事件も知らず、NHKの朝ドラで知ったキャラクターであり、十代半ばで結婚出産、その後離婚して女学校に再入学するというとんでもない波乱の人生を送った女性、再婚後が更にとんでもないというおはなし。
林真理子は単行本1冊分を想定してストーリーを編むのだろうか。本当はもっともっと長いお話だろうに、最後は端折った感じが否めない。
また、登場するやんごとなき奥方様たちに魅力を感じないのは庶民の嫉妬だろうか‽