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プロレタリア文学→共産主義の流れは何となくわかってきた。
若者が前向きになれるような小林多喜二の書き方にもハマってきた今日この頃。
擬音と比喩が多すぎて読みにくいことにも慣れてきた。(いちいち想像するから読み進まないんっだってことの自覚。)
さて本題。はじめて選挙活動に表だって(でもコッソリ)参加することになり、めっちゃキラキラした気持ちの主人公。
背景にあるものは、蟹工船と同じらしい、というか、現実を訴え変えたい!!ってのがプロ文らしいので、当たり前なのか。
田舎ほど資本主義の弊害を見ていて、それが当たり前だと思っている人々の考えを変えたい!!いや生活そのものを変えるんだ!!!っていう信念のもと動く。素晴らしい
途中で「おれ自己満でやってんのけ?」とか考えたりもするんだけど、ちゃんと前を見て進んでゆく。
悩みながらも信念は通すべし!
ということを訴えたいのがすっごい分かったし、多喜二の小説は結構明るいもんだってことも分かった。
うん、収穫。
この昭和初期っつー薄暗い時代は、イマドキの社会に何か通じるものがあるような気がします。