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紙の本
コワイというよりオモシロイ。
2002/08/17 07:01
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆきな - この投稿者のレビュー一覧を見る
こわがりやの私でもこれなら読める!
初心者向けの妖怪絵本です。
カッパや天狗、山姥など、比較的メジャーな妖怪たちを
図解で解説、民話も紹介されています。
見返し部分には、その他大小さまざま47の妖怪たちが描かれています。
「図鑑」としては、ちょっとものたりないかもしれません。
でも、マメ知識、ことわざ、お話などを通して
妖怪がぐっと身近で たのしい存在に感じることでしょう。
水木しげるさんの描かれる妖怪は 暗さと湿気を感じます。
ほんとうに背後から現れるんじゃないかと
おそろしくて近よれない。
私は、拒否反応をおこしてしまいます......。
この絵本の中の妖怪たちも、おせじにもかわいいとは言えません。
でも、飯野和好さんのは、なんとなく愛嬌を感じるのです。
どんなに不気味な顔をした妖怪でも ジメジメ感がない。
まあ姿でもみせてやるかと サービス精神さえ感じてしまいます。
ナンデ コワクナイノダロウ?
そのヒミツは あとがきにありました。
【妖怪とは 人間がこころのうちに抱く不安や恐れ、あるいは、ふしぎな
現象にであったときの驚きなどから生まれたものだとかんがえます】
日本の民話などを研究されていらっしゃる
常光徹さんは あとがきのなかで こんなふうに書かれていました。
誰かを怖がらせるためにつくったものではなく
日々の生活のなかから 自然と生まれてきた想像の産物。
語り継がれ いまでもお話の世界で生きつづけている存在。
そう理解したとき、私は妖怪がこわくなくなりました。
たとえば、山からつよい風がふいてくる。
いまなら天気予報をみて 台風が近づいてきてるからだなと思う。
それでは「おはなし」はうまれません。
”天狗が怒って羽団扇をつかっているぞ”
そう考えれば、どんよりと曇る山の光景が目にうかび
木々の揺れる音が 違ってきこえてきませんか?
物や情報がすくなかった時代、
民話のなかに、妖怪たちが登場しなければ
どんなにか色あせた つまらない生活だったことでしょうね。
自らの恐怖心をもお話に盛りこみ みんなで共有して楽しんでしまおう。
そんな太っ腹なこころが生み出したキャラクター。
妖怪たちの魅力を どうぞごゆっくりお楽しみください。
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