投稿元:
レビューを見る
「真理は議論によっては到達できない」という言葉に驚きした。自分は,議論により真理に到達出来るというのが信条でした。24歳。この頃,自分の青春時代の終わりを感じます。これからは,大人になると決意します。大学に復学します。
投稿元:
レビューを見る
タイトル通り、仏陀の言葉が書き記されてあります。
釈尊が出家・修行し、悟りを開き、人々に教えを説く、その場面場面で釈尊が発した言葉や弟子たちの質問などが、非常に読みやすく、わかりやすく書かれています。
投稿元:
レビューを見る
お釈迦様の言葉としておよそ最古の経典である、「スッタニパータ」の日本語訳。「詩」ではあるが、読んでも意味不明の「お経」とは違って、教えとしてちゃんと意味が伝わってくる。訳者の才に拠るところ大である。中国にも日本にも伝来する前の、原始仏教の生の姿が垣間見える。そして、この書は本文の詩の部分もいいのだが、是非注釈に目を通してもらいたい。原始仏教を理解するための比較文化論が随所に展開されており非常に興味深い。これだけで一冊の本に出来るくらいの内容だ。
投稿元:
レビューを見る
【人を見て法を説く】とはまさに釈迦の慈悲の成せるところ。
身分、性別に関わらずその人に最適な説法をされる釈迦に、
自我に執着し舌足らずな私自身も学ぶところが多いと感じた。
無矛盾かつ深遠な釈迦の思想を、
これほどまでに柔軟に説かれるとは、まさにブッダたる所以。
投稿元:
レビューを見る
いつもそばに置いておきたい本。
訳者の中村元がすごい。
そしてこのエピソードがまたすごい。
20年に亘って書いてきた原稿を編集者があやまって紛失。しかし、彼は怒ることもなく次の日から黙々と書きなおしたそうだ。それも8年間もかけて…
亡くなる前まで、
公開講座などでも講義をしていたらしい。
話を聞いてみたかったな。
投稿元:
レビューを見る
はじめて読み終えた岩波文庫の本。
全体の半分近くを占める注釈は全部は読んでないけど、本文は読み終えた。
読んで心に引っかかった部分をルーズリーフにメモしてから、パソコンで入力、という事をやっていたので、読み終わるのに時間がかかった。
http://d.hatena.ne.jp/Toku/20371231
ネットの議論などでの態度や精神状態として好ましいものもあった。でも仏教に関心を持って議論している人の多くも当てはまらないように感じた。
投稿元:
レビューを見る
最古の経典のひとつということで、天台教学のような厳めしさや難しさがなく、非常にプリミティブな感覚を覚える。
釈迦自身の説法にかなり近いのだろうと推測されている。
中村元が書いているように、釈迦には特殊な宗教の開祖という意識はなかったのだ。
スッタニパータの内容は、あまりにも生を否定しているので、そのまま受け入れがたい部分も多々あるが、当時のインドではそういう思考がなされていたのだろう。
欲深く、小さなことに翻弄されている現代人がハッとさせられる個所も多い。
本の半分近くを占める註釈のなかに、興味深いことがたくさん書かれているので、仏教が好きな人はぜひ詳しく目を通してもらいたい。
投稿元:
レビューを見る
私的最強睡眠導入本。
なんでかページを開くともの凄い勢いで睡魔に襲われる。
睡魔の「マ」はマーラの「マ」…なんて。
基本的には「欲望、執着をなくせ」ということだと思うのですが、これ、もし全ての人が実践したら社会というものが成り立たないと思うのだが…。
人類の緩慢な自殺?
まあ地球には優しいかもしれませんが。
なかなかに衝撃だった一文。
「〈われは考えて、有る〉という〈迷わせる不当な思惟〉の根本をすべて制止せよ。内に存するいかなる妄執もよく導くために、常に心して学べ。(916)」
すごい…デカルト全否定。
それにしても、本当ブッダの『仲間にする』コマンドは最強。
投稿元:
レビューを見る
色々と在りましてこの時期仏教関連の本を結構読みました。宮崎哲弥先生と呉智英先生の対談本でも取り上げられていた「スッタニパータ」「犀の角のようにただ一人歩め」の箇所が読みたかったのであるが、読みやすく心染み入る内容であった。人間模様は今も昔も変わらないし、心を静めて過ごすことを説く仏教の奥深さを改めて感じた。
ところでバンドの「ニルヴァーナ」は、パンクっぽい名前を避けてこう命名したそうだが、涅槃ということばにどんな思いを込めたのだろうか。そんなことを考えてしまった。
投稿元:
レビューを見る
最古の仏典。犀の角のようにただ一人歩め。交わりを断ち、論争を避け、全ての執着、欲望を離れよ。凡人には、理解不能な世界です。皆が解脱したら、人類滅亡?
投稿元:
レビューを見る
973 他人から言葉で警告されたときには、心を落ちつけて感謝せよ。ともに修行する人々に対する荒んだ心を断て。善いことばを発っせよ。その時にふさわしくないことばを発してはならない。人々をそしることを思ってはならなない。
1階の本棚が浮かんでぬれなかった本のひとつ。
投稿元:
レビューを見る
牛を持つものは牛によって悩み、子を持つものは子によって悩む。
この世の苦しみの生起する原因は執着にあり。
投稿元:
レビューを見る
絶対的な存在は無い。
主体的な存在は無い。
全ては相対の中にある原因と結果の連鎖でしかない。
無いものを有ると妄想し
いずれ滅びるものに永遠を望む所に
苦が生まれる。
という事を訴える、原始仏教の最も古い文献。
煩雑さも難解さもなく、それはまるで詩のようにリズミカル。
宗教というより、寧ろ音楽や哲学の領域。
投稿元:
レビューを見る
最古の仏典。
ブッダの思想を最もダイレクトに
伝えていると思われるが、
内容は読みやすいとは言えない。
「必ずしも肉食を禁じていなかった」
「住居を持たずホームレスのような生活をしていた」
などの当時の修行者の生活が窺い知る事が出来、
原始仏教を研究するには最高の書なのだろうが、
人として何かを学ぶには「真理のことば」の方が良さそう。
投稿元:
レビューを見る
感激の連続でした。
執着が起きる仕組みをあらかじめ別の本で学んでいたので深く理解できましたが、初学だと上滑りしていたかも。
ダンマパダをもう一度読み返したくなった。