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『お茶で描かれた風景』は、登場人物と読者の双方向恋愛を試みた「クロスワード・パズル形式」の小説として紹介されているが、日本語で読むことは今のところできない。―付録より(青木純子)
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一応読み終わりました。
両方が表紙になっていて、片方がへーローの、もう一方がレアンドロスの物語。
真ん中のきれいな青い紙が物語の境目という、ちょっと変わったつくりの本でした。
翻訳というのと、作者の文章にかなり癖があるらしく、
読みにくいことこの上ありませんでした。
でも不思議な魅力があって最後までどんどん読めました。
へーローのほうから読んで
レアンドロスのラスト、12時05分に驚愕。
作者は1回半読むことをすすめているそうですが、
まだまだ仕掛けがありそうで、
ついついひっくりかえしひっくりかえし何度も読んでしまっています。
(09.10.18)
図書館(09.10.16)
読書会10月の課題本。
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この本を始めて読んだのは、高校生の頃。仲の良かった友人が貸してくれた。
当時は不思議な本だなと思ったくらいだったが、読後の余韻が妙に心に残っていて忘れられず、数年前にまた図書館で借りて読み直し、また読みたくなったので先日買いなおした。
誰かに「好きな本は?」と問われた時にこの本の名前はなかなか意識に上ってこないと思う。でもこの心の片隅にあって離れない感じは何なんだろう。
そして当時友人がこの本を面白いと思って貸してくれたのなら、彼女は私なんかよりずっと広いアンテナを持ってたんだなあと感心する。
ものすごく好き!と言うほどではないんだけど、多分、好き……なんだと思う。我ながら奥歯に物がはさまったような言い方だけど、この物語の魅力はそうとしか表現できない。
忘れた頃、また時々唐突に読み直したくなる不思議な作品。