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13歳のルース、11歳のネオミ、8歳のレイチェル、6歳のフィービの四人姉妹は本中毒。
本がないと耐えられない子どもたちは、家を改築するため夏休みの間、きらいな「デカばあちゃん」ちに預けられることになった。
けれど、そこには『お料理ブック』と『注釈シェークスピア』の本しかなかった。
その町は、図書館も本屋もない!もちろんアマゾンなんてない。
姉妹がみな個性的でめちゃくちゃおもしろい!
子どもが子どもらしい。姉妹の性格描写、やり取りや言葉の表現など細部がとにかくおもしろい。
本を求める子どもたちの必死さに対して、デカばあちゃんは「本を読みすぎるのは『現実逃避』タバコやお酒と同じくらいよくない」と思っているのだ。
『現実逃避』気味の私には耳が痛い。
本がない生活、いやいや始まったデカばあちゃんとの生活だが、姉妹はだんだん楽しくなってきて…。
帰る日が残り2日になった時、たった2日と考えるのがいやで、みんなは日を"両替"して"48時間残ってる"と思うようにした。ほぉーおもしろい。
そして最後は、えーー!これ、あり?と思う出来事が起こるのだが。ホントにこれ、必要だったのかなぁ~?
挿し絵のルースとネオミが混同してるのは、どうしてだろう。
子どものおもしろさを充分堪能しました。
著者が子どもをどう捉えているかがよくわかります。