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ひとが否応なくひとを傷つけてしまうということについて考えさせられた。主な登場人物は主人公と4人の女性たちだけど、みんな誰かを傷つけていて、どこか歪んでいる。誰かに救われて立ち直ることもあれば、誰にも救われずに傷を深めていくだけのこともある。
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もう取り戻せない時間、失ってしまったものは結局、そのものでしか埋めることのできないものなのかと考える。
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主人公の思考があたかもそのまま描かれていて、周囲の発言も思いそのもののよう。想像の占有率が高いはずの『本』らしくない。思考まで事細かに描かれるのは主人公だけなので、それは一人の人間の思考を覗く形式だという点で良い所である。
一片のファンタジーはあるものの、妙なリアルさがストーリーにも出ていて、謎が残るのがちょっとイヤ。
また私は思想の似通りのため、読後に滞る感覚が否めない。
もっと新しいものが欲しい。共感はしたけど、満足はできない。
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2009年正月休み、コタツに入りながら読み直す。とどめる事ができない得体も知れない感情によって、一瞬に崩れ去るような不安定で不確実な日々だからこそ、この瞬間を精いっぱい愛おしんで守ろうと頑張るんだな。
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今ではもう立派に一人前になり、家庭を持つようになった主人公。
突然の小学生の時に知り合った島本さんとの再会から、
今までの生活が一変してしまう。
村上作品にはよく特別に綺麗というわけではないけれど、
主人公にとって特別に綺麗な女性が出てくる。
この話の中では主人公と妻がそんな感じ。
私も誰かにとって特別に綺麗な存在になりたいな。
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卒論で扱ったテクストなのに星4つなのは、さほど名作には思えないから。先行研究も少ないし、忘れられがちな作品です。
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タイトルが好き。村上春樹の小説らしからず主人公の心の動揺がよく理解でき、なんだかよくわかる。他の村上春樹の小説に比べてかなり現実的なお話です。
「僕という人間が究極的には悪をなし得る人間であるという事実だ」(66項)
「たとえば何かの出来事か現実であるかどうかを証明する現実がある。何故なら僕らの記憶や感覚はあまりにも不確かであり、一面的なものだからだ。」(280項)
ここに共感してしまう自分て一体…。
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なんか、澄んだ感じのする本。
村上春樹の中では、「世界の終りと〜」の
次くらいに好きかも。
虚しさを抱えながら生きる主人公に共感。
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他の作品よりも寓話性(?)が低くて、比較的わかりやすいな、と思った。
砂漠だけが残る、っていうのが、印象的。そう、結局私たちは砂漠の中で忙しく潤ったり乾涸びたりを繰り返しているだけなんだね。
国境の南の曲が聴いてみたい。というか、春樹作品に出てくる音楽を一つも知らないので、聴いてみたい。
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村上春樹のことを何も知らず、ふと本屋で目に付いて買った僕の中で村上春樹の第一号作品。高校1年のときに読んだ本。
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「村上春樹が好き」というと、みなさんうれしそうな顔をされます。
「この作品が一番好き」というと、みなさん微妙な顔をされます。
いいじゃないかよう。
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春樹の本は就活中に読むべきではない。危うく鬱に落ちるところだった。。
多分、昔の私なら「主人公、身勝手すぎる!」と嫌な気持ちにしかならなかっただろう。ただ今思うのは、これをきっと他の作家が書いたらただの陳腐な浮気話にしかならないだろうということ。何となく、他の作家は三人称で書くような気がする。でも、春樹はこれを淡々とした一人称で語る。そこが他との違いだと思うし、それ故に妙な違和感が残る。その淡白さが気に入らない人もいるだろうし、でもそれが春樹と受け入れる人もいるはず。
やっぱり不思議な作家だよね、村上春樹。でもこの作品は、彼の作品の中でも大分読みやすい方なはずだ。
…ただ私がこの作品をあんまり好きになれないのは主人公のせいでしょうか。正確に言うならば、彼の名前のせいでしょうか。春樹の作品って、とっても匿名性が高い。下手したら「僕」「あなた」「君」「彼女」などの指示語だけで構成されてる作品のが多いんじゃないのかしら。『ノルウェイの森』なんて、特殊な方なんじゃないのかしら。ましてや、ヒロインならまだしも、主人公の匿名性は特に高いことがある。(実際、『ノルウェイの森』の主人公の名前は何だ?直子とキズキしか出てこない。。)それなのに、この作品では島本さんだけが主人公の名前を呼ぶ。それを呼ぶ相手が彼女なことがまた特別なのだろうけど、そういう意図が込められているんだろうけど!…それでも私には違和感というか、変な感じしかしない。よりにもよって「ハジメくん」って!(笑)
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春樹が今まで描いていたホモ・ソーシャルワールドに抗うような作品だった。
いつもは交換可能な女性たちが次々と交換不可能になっていく。
この作品はただの不倫話なんかじゃない。
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内容(「BOOK」データベースより)
今の僕という存在に何らかの意味を見いだそうとするなら、僕は力の及ぶかぎりその作業を続けていかなくてはならないだろう―たぶん。「ジャズを流す上品なバー」を経営する、絵に描いたように幸せな僕の前にかつて好きだった女性が現われて―。日常に潜む不安をみずみずしく描く話題作。
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ある中年にさしかかった男性の物語。昔の特別な女性との
再会が描かれる。
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たぶんこういうシチュエーションってすべての男の人(女の人もかも)が
経験するんでしょう。
それゆえに現実的すぎて私はあまり好きになれませんでした。