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再読。
しかし今回も泣かされました。もう……!
この地獄堂を読んでいた子供たちは、もう大人になったけど、どんな大人になっているかな。
少なくとも、読んでいないよりは少しずつ変わってくれたのなら、世の中は少しずつ変わっていてくれていると思う。
そう思いたいなと思って読みました。
ご隠居が天に昇る時には、もう涙が止まらなかった。
お嫁さんにはきついだけのお姑さんだったけど、御隠居にとっては苦楽を共にした働き者の奥さんだったんだなぁって思えました。
にしても死人がえりをしたことよりも、牛フン攻撃以上に恐ろしいものはない、とつくづく思います。
牛糞塗れの学ラン。
クリーニング店だって引き取ってくれなそう…。
制服は買い換えるにしても、髪とか肌とかの臭いは取れないだろう。
おそろしや…牛フン攻撃。
そして日向と月代の話ももう、涙なしでは読めません…!
月代が最期に少しでも救われて、そして日向を安心して残せると思って逝けたことは本当に良かった。
これから月代の分もしあわせにならないと、と思うけど、日向と拝とカンナのことを思うと、少しばかりの甘酸っぱさとほろ苦さを感じますね。
この三人の関係性がすごく好きです。