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紙の本
ナンセンスジョークの泉
2001/11/28 17:00
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投稿者:死せる詩人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ザンスシリーズというのは、ナンセンス・ジョークだけで構成されていると言っても決して過言では無い、と言えば嘘になるが、アメリカらしいナンセンスが各所にちりばめられていることは事実と言える。
アメリカで、「本当は読んでいないにも関わらず、見栄で読んでいると言ってしまう小説」の一位は、2002年に映画も公開される予定の「指輪物語」である。一方、「本当は愛読しているにもかかわらず、羞恥心から読んでいないといってしまう小説」の一位が本書を含むザンスシリーズである。このアンケート結果を見れば、ザンスが如何に人気のあるシリーズかと言うことが分かるだろう。
そんなザンスも十巻を超え、遂に第二部に入った。その第二部の最初を飾るのが本書「悪魔の挑発」である。
このシリーズは基本的に全てがビルディング・ストーリィで、主人公はなんらかの形で自分探しの旅にでることになる。本書の主人公エスクも、四分の一が人喰い鬼、もう四分の一が悪霊、さらに四分の一がニンフで、最後におまけに人間も四分の一入っているという、ザンスでも珍しい混血種であり、やはり自分の有りように悩んでいる。
そんななか、唐突に災いが訪れ、あれよあれよという間に旅にでてかわいらしい真鍮娘の恋人を見つけ、気が付けば悪魔の軍勢と戦う総指揮官になったりして波瀾万丈も良いところである。そんな波瀾万丈の、英雄物語も全てがナンセンス・ジョークで塗り固められているのだから、面白くないはずがない。
お堅い小説ばかり読んでいて、肩が凝ってきたそんなときは本書を読んで抱腹絶倒し、腹筋を痛めることで肩の凝りを忘れると良いだろう。
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