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過去に読んだ本。
シュールレアリズムに凝っていた時に買った本。
意味不明の極致なんだけど、そこが面白い。
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まさにシュルレアリスムだなぁと。寓意はないがストーリーはあるように思える。暗く澱んだ川のようだが・・・
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とても奇妙な本です。1枚の奇妙な絵に短い奇妙な文章。そのくりかえし。
頭をカラッポにしてじわじわくる奇妙な世界を味わうことも、深読みに深読みを重ねて自分だけのオリジナルストーリーを作ることもできます。パッと開いてその日の運勢を勝手に占ってもいいですね。私の今日の運勢は「溺死者の優雅な仕草」。シュールですね。
【宮崎大学】P.N:ろぷろぷろぷ
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感想なんてあんまり…って感じだけど、おもしろい本。暇なときパラパラめくってみてもいい。コラージュに興味をもって、自分でも色々と試してみたっていい。僕はエルンストの真似事をしてみたくなった。
以下が好き。
>パリ盆地では、鳥類の長ロプロプが、街灯たちに夜の食事を運んでくる。
>それでは私のおじを紹介しよう、いつも日曜日の午後、私たちはおじの髭をくするぐるのが好きだった。
>幽霊たちと蟻たちがいるだけで、ほとんどひとりぼっちの――ジェルミナル、私の妹、百頭女。
>その球体-幽霊の上で、ただひとり生き生きと、美しく、自分の夢にいろどられた――惑乱、私の妹、百頭女。
>歓喜の海。
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古い本の木版画などを切り抜いたコラージュで綴られた絵物語。
一枚の作品ごとにキャプションが付されていて、
ページを繰っていると、
奇態なカリカチュアの連続による
奇っ怪なパラパラ漫画のごときものを読んでいる気分になる。
タイトルの「百頭女」とは、それ故に数多の顔を持つかと思えば、
同時にアイデンティティの希薄な、
誰でもない女性を指してもいるのだが、
イメージの根幹にあるのは妹への愛情らしい。
第2の章での「ゲームのつづき」「つづき」「つづき」……がツボ(笑)
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シュールリアリズムにおけるコラージュ作品だけの本。
絵を見て感じて、文を読んで作者の印象を知る。
考えても意味はないのよ。作者にしか解読はできないし、というか作者すら解読できないのかもしれない。
だから、ただ見たままに感じればいい。
批評や解釈なんぞはそれでご飯を食べている人に任せておけばいい。
一日一回好きなページでおみくじ代わりに使っております。
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弟くんに何の説明もないまま「まあ、持ってけ。」と持たされた本。
どうしろ、と。
分ッかんないわー…。
数ページ読んで、フライングでウィッキーくんに聞いてみたけど。
やっぱり、分ッかんないわー…。
最初はとにかく、解釈することに躍起になってムキーッ!てなったけど。
絵として素直に見ることにしたら、面白くなってきた。
あれだね、『狂骨の夢』の「あなたの夢はユングのそれより無意味な夢だ。見たままです。解釈する必要はない。」(文庫版p801)ッて言葉を思い出すねえ。
シチュエーション全然違うけど。
そう、解釈する必要は、ない。
宗教的。に見えるが…自信はナイ。
特に自分のキリスト教の知識に。
あでもこれはちょっと笑った。
「どの門も似たり寄ったりだ。」(p273)
あとそう、ダリと同じレベルで家に飾ると神経を疑われそうな感じよね。
ジェルミナル、私の妹、百頭女。
惑乱、私の妹、百頭女。
ロプロプ…。
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絶望的に絵が小さい→内容は全然分からない。まぁ、あんな髭を持ってればくすぐってみたくはなるだろう→そのおじさんの耳に付いてる四角いのば何?→文頭に戻る
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[ 内容 ]
惑乱、私の妹、百頭女。
エルンストの夢幻世界、コラージュ・ロマンの集大成。
今世紀最大の奇書、待望の文庫化。
[ 目次 ]
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
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あまり面白いと思えなかった。ひとつの絵に対して1行ぐらいの短い文章で、全体が構成されている作品だったけど、僕にはちょっと合わなかった。シュールレアリズムの雰囲気が好きだと面白く読めるのかも。
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先日エルンスト展を見てからずっと気になっていたのをやっと購入。美術館でクロノロジーと共に見るエルンストは常に先を見据えた野心的なアーティストだったが、こうしてひとつのテーマに対しての連作を読んでみてもその感想は変わらなかった。奇妙極まる画とそれに劣らない意味深なセンテンスたちは、一世紀弱の時間を隔てた我々現代の読者にもとても刺激的で、古典的であり未来的だった。全く、意味があるのか無いのか…。「文学による絵画であり、絵画による文学である」という一文が読了感の全てを言い表していると言っても過言じゃない。凄い。
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大型版が読みたくなるけど
楽しかった。
コラージュ見るのも楽しいけど
コラージュみたいな文章もいい
コラージュしたくなるー
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文庫サイズだが、コラージュ作品の画集
画集ではあるが、本の形式と作品の相性が良い。この形が「百頭女」のひとつの理想的な作品形態と言ってもいい気がする。
内容は支離滅裂なようだが、百頭女やロプロプ、父など、いくつか共通する要素は見いだせる。しかしこれは、マックスさんの脳内の投影のようなものではないだろうか。
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英語の図版は下記リンクから見れるので、興味を持った方はまず見てもらいたい。
(ダウンロードも可能)
https://ja.scribd.com/doc/244767179/La-Femme-100-Tetes-The-Hundred-Headless-Woman-1929-Max-Ernst-pdf
シュルレアリスムを知る上で欠かせない一冊。
正直、評価するのは不可能。
なぜなら、とてつもなくユニークで比較対象がないからだ。
本作はロマン・コラージュだ。
素材は古い挿絵盆や博物図鑑や商品カタログなど、既存の図版。
それらを文脈から引き剥がし、意味をこそげ落とし、短いキャプションとともに並べていく。
物語ではない。
想起する連想の連続だ。
決して読み終わることはない。
ふとした時に手を取り、想像力を羽ばたかせる。
そういった一冊。
ぜひとも、体験していただきたい。
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『体のない体がその体と平行に位置を占め、幽霊のない幽霊のように、ある特殊な唾液を用いて、郵便切手づくりに役立つ子宮を私たちに示す』(第7の章より)
(唯一「なんかイイな」ってなった文でした。)
大型版を読みましたが感想はこちらで。いずれにせよ「意味わからん」のには変わらないでしょう。まず『百頭女』の読み方すら、まだよく分かってないんですから。(でも訳者が「ひゃくとうおんな」と言っていたらしいので、恐らくそう読むのでしょう。)
1929年に発表された当時は「今世紀最大の奇書」とまで言われ、その内容はクセの強い短文とコラージュで構成されています。
基本、どんな本を読んでも読書記録を残す私ですが、こればっかりは本当に感想の述べようがない(笑)。「結局なんだったの?」となるのは無論のことで、問題なのは、7割くらい読んで、トイレに行って戻ってきてまた読み始めたら、「あれ? さっき読んでた時と印象が違うぞ?」となったこと。これじゃあ本当に評価のしょうがない(笑)。その時の気分や場所、時間によって感じ方が変わってきそうです。ほんとうに不思議だけど魅力的なコラージュ・ロマンでした。