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シュルレアリストのマックス・エルンストが、1929年に出版したコラージュ作品とキャプションを組み合わせた物語。当時の雑誌やカタログに載っていた版画から、切り抜き貼り合わせて全く新しい図画を創り出す。図画一枚一枚に添えられたキャプションも謎めいていて、読んでいると面白い。アンドレ・ブルトンの緒言、百頭女のためにと題された、瀧口修造、澁澤龍彦、赤瀬川原平、窪田般彌、加藤郁乎、埴谷雄高、巖谷國士のエッセイ&オマージュも豪華。
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エルンストの幻想世界、それが私たちに示したかったものとは?_____それは、現実世界の"意味"への反発、そして乖離であるだろう。果たしてこの本に描かれるデタラメな世界と現実世界にはどれほどの大きな差があるだろうか。私はどちらも意味のないものだと思う。私たちが意味のあるものだと思っていることには本当に価値があるのか?世間の風潮に流されてはいないか。そもそも本当の意味での意味なのでものは存在しないのかもしれない。シュルレアリズムとはつまり、無意識の運動をこの世に提示して全てのものに意味はないのでは?という新たなる視点・思想で生と死を問う、現代社会に対する"無意味の提示"すなわちアンチテーゼだったに他ならないのかも知れない。
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『QJKJQ』の表紙を見ていたら無性に観たくなったので図書館でいそいそと借りました。
本を読む時間が最近取れていないので、これなら見やすいしな、と思っていたらじっくりと考察しながら観てしまい支障をきたしました。
コラージュの元祖と言っても良いのではないかと言う位に切り貼りがお上手!(陳腐な言葉しか出てこない所が悲しい)
百頭女が結局何者なのかは分かりようも無いので、シュールレアリズムを肌で感じ取って五感で楽しみました。
台風の日はこういう作品で異世界トリップするのがオツですね。
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綺麗で意味深な文章と綺麗で意味深な作品
それを見て想像に耽るために読むもの
マックス・エルンストのコラージュ作品集
シュルレアリスムの雰囲気に浸りたいので内容などはあまり考察しないようにして読み終えた